…42(伍代) ページ42
…
「あんだけ可愛いけりゃ惚れるっしょ。こないだ一緒に花火行ったときもやばかったんだぜ。いやーあんな暗いところで、俺もよく我慢したなって思うわ。」
吉川が陣内と花火みたって言ってたことを思い出す。あの日、俺のせいで約束を守れなかったことは今でも反省してる。かなり楽しみにしてたのもわかってたから来年は絶対誘うって決めていた。
それが、こいつと先に行ってたかと思うと胸がモヤモヤしてまたイラつかせる。
「つーかおまえさぁ、Aのこと振り回すのやめたら？」
「……」
「別に好きじゃねぇんだろ？俺が告ったからこうやって聞いただけだろ？だったらもうほっといてやれよ。」
「………」
「覚悟がねぇならいつまでも、彼女に期待させんな。」
好きって伝える覚悟がないだけ。
最近は他の男の影がみえるだけで不安になって周りもみえなくなっちまって、イライラが止まらなくなって、当たってしまっているのはわかっていた。
それが結果的に彼女を振り回すことになっていることも。
それでも傍にいてくれる彼女に甘えていた。
「あ、俺と付き合ったらおまえ、さすがにAから離れろよ。」
「あ？」
自分がもう付き合う前提のような話をしてくる。
「いやー自分の女が他の男と仲良いとかいい気しねぇから。」
「………」
確かに恋人ができてしまえば、会う機会も減るだろう。
つーか、こないだ陣内のこと好きになったらどうするかとか言ってたよな……
あのときはイラついててなにも止めなかったけど、陣内の自信満々な言葉に一気に現実味を帯びてきて怖くなった。
彼女に他に恋人ができるなんて考えたこともなかった。
とられたくない。
彼女の隣にいるのは自分がいい。
気付かないうちに自分から溢れてくる独占欲。
あーもうこれが好きってことなのか。
自覚すればするほど、止まらなくなっていく。
「ま、そういうことだから。頼むな。」
この気持ちを伝えるのはもう遅いのだろうか。
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みお(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです！更新楽しみにしてます！ (2022年6月25日 22時) (
レス) @page13 id: a084972b78 (このIDを非表示/違反報告)
みゆり - こんにちは！急なんですけどなんか最近伍代くん関連の作品キスシーン多くないですか？妄想が止まらなくて読むたびにカッコいい伍代くんに半殺しにされてるんですけど…。これからも更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2022年6月18日 13時) (レス) @page4 id: 62691ac6fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優奈 | 作成日時：2022年5月9日 23時
