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「今の人伍代の昔のツレだったんだね。」
「…………。」





私の言葉にはなにも答えない。

伍代はさっきと纏う雰囲気が違って、なんだか殺気立っている。

どうしたんだろう。
さっきの男とは何かあるのか………




「なんか、誘われてたじゃん。あんな言い方してよかったの?」
「……今の男、絶対関わんなよ。」
「……なんで。」
「………いいから。あと、俺にもしばらく近づくな。」




急に冷たく言い放たれる。
近づくなって、どういうこと……?




「え、急に意味わかんないんだけど。どうしたの?」
なんかあるなら伍代の力になりたいから教えてよ。」

「………。」

「ねぇ!伍代。どうしちゃったの?なんか変だよ!」





こっちの言葉を無視して行こうとする伍代の腕をつかみ、訴えかける。





「あーもううぜぇな!!関係ねぇやつが首突っ込んでくんな!うぜぇんだよ!!こっちだっていろいろあるんだよ!」





いきなり爆発した感情。

うぜぇなんて、ただ勢いで言っているだけだろう。
それは今まで一緒にいたからわかる。

こんなこと言ってくるなんてきっと何か理由があるはず。

でもどうして言ってくれないの?

理由があるとしてもこんなに一緒にいて、関係ないと突き放されたことが悲しくなった。





「……この腕離せ。」
「…嫌だよ………」





この腕を離したら伍代が離れてしまう。

離れたくない……

突き放されても傍にいたい。


そう思って必死に掴む。





「いいから離せ。」
「嫌だ……」

「離せっていってんだろ!!」




結局、力ずくで無理やり腕を振り払われてしまう。




「ねぇ、なんで……?」




最後に、もう一度問いかける。

けど、返ってくる言葉はない。


こちらには全く目もくれず彼はいなくなってしまった。








………


こんなことがあって、家に帰るのも嫌でただただ道のりを歩く。
気づいたら日が落ちてきていて、周りを見渡せば浴衣をきた人たちがチラホラ目にはいる。


あーあ今日、花火の約束してたのに……
一緒に行けるって楽しみにしてたのにな……


なんで、こうなっちゃったんだろう……





「そこのおねーさん。」



思い悩んでいると、ふと声をかけられ、足を止める。

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みお(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです!更新楽しみにしてます! (2022年6月25日 22時) (レス) @page13 id: a084972b78 (このIDを非表示/違反報告)
みゆり - こんにちは!急なんですけどなんか最近伍代くん関連の作品キスシーン多くないですか?妄想が止まらなくて読むたびにカッコいい伍代くんに半殺しにされてるんですけど…。これからも更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2022年6月18日 13時) (レス) @page4 id: 62691ac6fc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:優奈 | 作成日時:2022年5月9日 23時

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