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階段を上がり、その角を曲がると、廊下の奥に人影が見えた。
高い位置で一つに纏めた長い黒髪が、開け放った窓から入る風に髪が揺れる。
太陽の光を吸収してキラキラと光っていた。
窓枠に手を付きながら口を結び、何を探しているのか、外をじっと見つめているのは女の子だ。
「A」
その子以外は誰もいない廊下に、スンチョリヒョンが呼んだ名前が響く。
少女が振り向いてポニーテールが横に流れた。
オレの目が瞬間的に、その動作へ吸い寄せられていく。
何も言わずに早歩きでこちらに向かって来るその女の子を見て、本当に綺麗だと思った。
化粧っ気も無ければ、身体のラインが出ている訳でもない。
少し大きめのシャツを羽織ってるだけなのに、どうしてこんなことを思ったのかも解らなかった。
一歩一歩、近付いてくるたびに瞬きを繰り返してしまう。
整いすぎた目鼻立ちのせいで「冷たそう」という印象が先行してしまうほどだ。
まだ話したことも無いのに。
「スンチョルさん」
見つめていた唇が、薄く開いた。
顔も良ければ声も良いのか。
天は二物を与えずなんて言うけど、あれは嘘だ。
きっと神様から気に入られていたんだと思う。
「もっと可愛く呼んでくれといつも言ってるのに」
「スンチョルさん」
「スンチョルお兄ちゃんはどうだ？」
「スンチョルさん」
「オッパ」
「スンチョリヒョン」
「悪化した……」
「この人が、新しい人ですか？」
そう言って目を合わせてくる子に、心臓がドクリと音を立てて跳ねた。
ふにゃりと緩んだ目は、窓の外をじっと眺めていた目とは正反対だ。
二人に気付かれないよう大きく息を吸い込んで、どうにか落ち着かせる。
__「初めまして、ファン・Aです」
DK「えっと、初めまして……イ・ソクミンって言います」
__「副社長から聞いてます。同じ年の、確か歌が上手だって」
DK「た、多分……そうだと……」
SC「良かったなぁA、ミンギュ以外の同級生が来て」
__「だいたい、うちの会社は95年生まれが多すぎるんですよ。またスカウトしてるって話じゃないですか」
SC「そう言うなって」
ヒョンにため息を零した女の子が、今度は笑いながらオレを見てくる。
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みみ - ま、まって...!姿見に星が写っててカメラ持って拗ねてるってセブチのバラエティかなんかで見た、、！笑既視感！！ (2020年9月25日 7時) (
レス) id: 54f59f67c1 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます。頑張ります！ (2019年11月27日 8時) (レス) id: c619cb401b (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - セブチ大好きです最高です気温の変化が激しいので気を付けて更新大変だと思いますが頑張ってくださいね応援してます (2019年11月26日 18時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - ワナワンとBTSとセブチ大好きです最高です (2019年10月3日 19時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - ky3mzkさん» ありがとうございます！むしろその三組しか出さないんですが、またお暇なときにでも楽しんでもらえるとうれしいです！ (2019年8月14日 21時) (レス) id: 73addbec04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せの | 作成日時：2019年7月30日 13時
