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そわそわしながら、今か今かと待ってるのは俺だけちゃうみたいで。
ソファに座りながら、
机に向かいながら、
自販機を物色するふりしながら、
エレベーターからつながる廊下に気を張ってる。
ゆ「…お」
俺の漏れ出た一言に、その場にいた全員がバッと廊下に目をやる。
盛「うわ、めっちゃ人おるやん」
リ「俺らも人気になったもんやな」
リリーが前を歩き、後ろから盛山。
…なんやねん、あいつおらんやんけ。
はぁ、とため息をつくと、リリーがニヤッと笑って盛山を指刺す。
ゆ「え？！おんの？！」
リ「おるすよ、ここに」
盛「なあ、もうおろしていい？」
リ「…無言でめっちゃ首ふっとる」
盛「顔だけでも見せたりーな」
リ「この人ら顔怖いけど悪い人ちゃうからな」
「誰が顔怖いや」とぽつぽつ突っ込む声が届くが、みんなの目線は一点で。
リ「…いける？」
「……うん」
盛「ほなおろすで」
わずかに聞こえた声
それだけでグスッと鼻を鳴らす奴もおる。
泣くの早いねん。誰やねん。
「……ご、ご心配を「A！！！！お前ほんま！！！」
なんか言おうとしてたところ、もう我慢できんくて。
盛「あっつい抱擁やわ、こっちが照れるわ」
とりあえず待ってた奴らには悪いけど、一番にいかせてもらう。
ゆ「お前！ほんま！！連絡くらいせえ！アホ！！」
「ご、ごめんなさ、」
ゆ「ほんでお前、まあた細なって！飯食うてんのか！！」
「た食べて」
ゆ「また男連れ込んどったらしいやんけ！！！ええ加減に治さんかいその男癖！！」
「も、もうしてへ」
ゆ「だーーー！！ほんま！！ほんまおまえ！！！」
リ「めちゃくちゃ喋っとる」
盛「Aの言葉全然聞いてへんやん」
抱きしめて、わしゃわしゃ頭撫でて、
ゆ「……ほんまよかった、お前、元気で」
「……っ、ごめん、なさ、い」
噛み締めるように言ってしまった、漏れ出たその言葉を聞いて、
リ「あーあ、ゆず兄がA泣かせたーー」
盛「あーあ、いーけないんだーいけないんだー」
ゆ「だあーっ！！うっさいねん、おまえら！！」
「…ふふっ」
胸の中で小さく笑う声。
ゆ「なんや、泣いたり笑ったり忙しいやっちゃな」
「ほれ、お姫様顔見せてみい」なんて言ってへばりついてる顔を上げさせる。
ゆ「おかえり、A」
「〜〜っ、、た、だいま」
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作者名：よいちょちょちょ丸。 | 作成日時：2022年2月24日 10時
