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＊
【ゆずるver】
ゆ「よーやるなあ、こんなとこで」
「ゆず兄！」
ス「河井さん、お疲れ様です」
ゆ「おー、おつかれさん」
コーヒー片手に呆れ顔して、少し遠くから声をかける。
ゆ「もっと人通らんとこでやった方がええんちゃう？」
ス「すいません」
ゆ「いや、ええけど別に」
そっけなく返すと、ちらっとAを見て
「…ゆず兄ぃ」
ゆ「ふはっ、なんちゅう情けない顔やそれ」
眉毛を下げて、助けを懇願する表情に
思わず笑いをこぼして、
ゆ「あー、ごめんな？こいつその気ないみたいやわ」
ス「えっ、いや、でも」
ゆ「大丈夫、自分かっこええからすぐ次見つかるわ」
ス「や、あの！」
スタッフのわたわたした抑止も無視し、
Aの手を引きその場を離れる。
「ゆず兄、ほんまあざます〜」
ゆ「お前にしてはえらいやんわり断っとったな」
「まだ一般人の同僚のあしらい方探り中」
ゆ「芸人の時はめちゃくちゃ言うとったやんけ」
「芸人はみんな打たれ強いからええの」
ゆ「よーわからん理由やな」
「飲むか？」と片手に持ったコーヒーを渡し一息つく。
「モテると大変やねえ、ね？」
ゆ「ね？ちゃうねん、同意求めんな」
「東京でえらいおモテやと伺ってますけど」
ゆ「ぼちぼちや、そんなもん」
「あら〜ご謙遜を〜」
ゆ「うっさいねん、なんやねん」
「私もゆず兄のチャラ部屋行きたい〜」
ゆ「チャラ部屋いうな」
クフクフ笑いながら、コーヒーを啜る。
そんなAの顔を見つめるのは、優しい目。
ゆ「お前も来たらええがな」
「どこに？」
ゆ「東京」
「んー、、、まあ、ありですけどねえ」
思ってもない好感触に、少し目を見開き、
ゆ「なんなん、やけに素直やん。きしょ」
「ひどい言われようや」
ゆ「とりあえず1回旅行気分でこればええやん」
「んー、、ゆず兄んとこ泊めてくれる？」
ゆ「お前なあ、、、ええけどやな」
口元が緩んでいるのが隠しきれていないが、
相変わらずの貞操観念に呆れているらしい。
ゆ「ついでに足代も出したるわ」
「え？！まじ？！あっつ！！！」
ゆ「特別サービスや」
「えー、、じゃあこっちもサービス頑張らな」
ゆ「こわいこわい、いらんいらん」
「ふふ」
悪戯っぽく笑うAを見て、
また少し片方の口角をあげる。
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作者名：よいちょちょちょ丸。 | 作成日時：2022年2月24日 10時
