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「どうやったら伝わるん?」

「なにがよ」

「好きってこと」

「まだ言うてるやん、、」




タバコを吸い終わって、

やっと腕の中に戻ってきてくれた身体を抱きしめながら。




「伝わってる伝わってる」

「嘘や」

「、、しつこいくらい言うとったがな」

「本気のやつやもん」

「、、伝わってるって」

「ほんまに?好きって?」

「もーええから!寝ぇな!」



顔にビタンと手のひらを打ち付けられる。

、、そんなんで寝れるわけないやん。








「、、ちょっとはずいからもう寝て」

「え?」



細い手をどけて、顔を見つめる。




「なんや、全然照れとらんやん」

「あんたなんかに照れるわけないやろ」




さっきの膝を抱く、かわいい照れ顔を期待してたのに

薄目でこちらを睨みつける顔は、いつも通りで。




「じゃあはずいってなんなん」

「、、いやなんか、、改めてこの状態、はずいやん」

「ふはっ、なんそれ」





今更ながら、

俺と裸で抱きしめ合っていることを恥じていて

俺の求める照れとのベクトルが違いすぎて、思わず笑う。





「さっきもっと恥ずかしいことしとったけどな」

「いや、えっちに関しては特に恥ずかしいとかないから」

「ふはっ、ほんま狂っとるやろ」

「あんたに言われたないわ」




性に関しては玄人なのに

恋人らしいことには初々しいのなんなん?




「ほんまそういうとこかわいいよな」

「私のこういうとこたまらんよな、確かに」

「絶対自分で言わん方がいいけどな」



胸の中でくすくす笑うから、少しくすぐったくて

もう一度ぎゅっと抱きしめ直す。







「はー、、ほんまに好きやわ」

「えっちが?」

「いやえっちも好きやけどな」

「わかる」

「わかんな」



軽口を叩きながら、気持ちいい背中の感触を堪能して

「ん、」と漏れる声を聞いて、再度口付ける。




「、、かわい。」

「、、だるっ」

「ふはっ、なんやその返し」



目を合わせて、笑い合う。

思ってたのとは違うけど、これはこれで幸せかもしれん。







「リリー意外とこってりしたえっちでAびっくり」

「まあ、Aが相手やからな」

「どゆこと?」

「ずっと好きな人やから、そら気合いも入るやろ」

「へいへい」

「伝わらんなあ、俺の言葉」





まだ軽口だと思ってるのか、

それとも照れ隠しなのか。


伝わるまで、だるがられても言い続けるから

覚悟しといてな?

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作者名:よいちょちょちょ丸。 | 作成日時:2022年2月24日 10時

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