警察もとい公安警察です・３【名探偵コナン】

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no side




「……それで、怪我したのは君ですか。」


『えぇ……まぁ。』


「大した怪我では無さそうですね。」


『はぁ。』




花園の親はジロジロと駿東を見る。




「……話を聞く限り怪我をしたのは
そちらの非ではありませんか。
愛華はそこまで悪い事をしたとは思えませんが。」


『……明確な殺意を持って今回の件は計画されました。
十分、犯罪に値するかと。』


「たかが学生の喧嘩でしょうに。
そんなに大事にしたいのですか？
未来ある警察官の卵を潰すおつもりで？」


『……そんな事をした警察官を誰が信頼できますか？
犯罪を予防すべき我々がそんなで国民は頼れますか？
通報していないだけ良いかと思われますが。』


「……いくら払えばよろしいですか？
お望み通り金ならいくらでもお出ししましょう。
聞いたところ孤児だったという貴方には
そんなに大金もないでしょうから。」




嘲笑う花園の親に反応したのはジェイムズ。
姿勢を正したまま花園親を見据える。




「……彼女が孤児だというのは関係ないでしょう。
彼女はアメリカでも自立し働いていました。
我々ＦＢＩの手助けを受けずにね……」


「え、ＦＢＩ……！？」


「ああ……申し遅れましたな。
ＦＢＩ捜査官のジェイムズ・ブラックといいます。
彼女のバックには我々FBI(アメリカ)がついているという事を
お忘れなきよう……」




すっかり萎縮した花園親子。
大袈裟な、という視線を向ける駿東に
ジェイムズは可愛らしくウインクで応えるだけ。







.


「──────……ではこの通りにお支払いします。
愛華も……警察学校は自主退学ということで……」


「は、はい……」





頭を下げてフラフラと出ていく花園親子。
それを見送ってから駿東はジェイムズの腕を掴む。





『ＦＢＩって大袈裟ですよ！？』


「そうかね？私は事実を言っただけだが……」


『いやいや……ジェイムズさんも言ってたでしょう…？
学生同士の喧嘩は気付けないって……
それは仕方ないって事じゃないんですか……』


「仕方ない事は仕方ないが……
君に殺意を向けた事は別問題だからな。
赤井君はライフルを用意していたぞ。
それに比べたら私で良かっただろう？」


『秀くん……！？！？
ジェイムズさん、来テクレテ、アリガトウゴザイマス。』


「ははは、問題ないさ。」





高らかに笑ったジェイムズは、
後日、調査と東京観光をしてアメリカへ帰った。





これでこの事件は終幕である。

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