警察もとい公安警察です・３【名探偵コナン】

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貴女side





花園さんと向かい合う。
教官と零たちは横から見ていた。




「Aちゃんｯ……！！無事で良かったぁ！！」




目が合った花園さんが飛び付いてくる。
本心じゃないくせによくやるよ。




「Aちゃん……余計な事は言わないでね？
そんな事したら今度こそ殺すから。」


『……』




耳元に口を寄せ小声で囁く花園さん。

"殺す"。
警察官志望が使うなよって話だ。





「……分かった？」





生憎、私はアナタに殺られるほど弱くないし、
アナタごときの脅し文句にビビるほどヘタレじゃない。





「きゃっ、」


「駿東！！」





腕を動かし花園さんを押し退ける。
予想していなかったのか、花園さんは尻もちをつく。

他教場の教官が怒鳴る。
鬼塚教官は黙って見ていたから続けるけど。





なにその顔。
痛いよぅぴえん、ってか？
ふざけんな。





『「無事で良かった」？
よくもまぁ殺そうとした相手に言えるね。』


「なっ……」


『誰がお前の脅しなんざ聞くか。
そんなの怖くもなんともないっての。』


「ｯ……
ひどいよAちゃん！！何でそんな嘘を言うの！？
確かに私たちは足を引っ張っちゃったかもしれない……

Aちゃんにとっては迷惑な存在だったとしても！
私たちはAちゃんがいなくなって心配したんだよ！」




ハイハイ名演技名演技。嘘泣き乙。




『そうだね。めちゃくちゃ足引っ張られたわ。
山登りに新品の靴で来るし、雨合羽は持って来ない。
フラれた恨みと嫉妬心はちゃんと持って来たのにね。』


「ｯはぁ！？」


『尻軽女(ビッチ)だ、なんて嘘までついて人の命を危険に晒して
楽しかった？警察官志望の花園愛華さん。』





目を見開いた花園さん。
ここで昨日の夜に起きた事を全部暴露する。


昼間の靴擦れから花園さんの本音を聞いたところまで。
そんでもって私は崖下で夜を明かした事も。


教官たちが息を飲む。
零と陣くん意外も目を見開いていた。





『目障りな私が死んだと思った昨夜の気分は？
これで目立てる嬉しい、とか思ったのかな。
ねぇ？教えてよ。』


「ｯ……さっきから、何言ってるのAちゃん……」





それはこっちのセリフだよ。
ほら、もう疲れてきたからあの言葉を言ってよ。
刑事ドラマとかでよくある、犯人のあの言葉。





「第一……私がやったなんて証拠、ないでしょう？」





そうそれ。その言葉。

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