警察もとい公安警察です・３【名探偵コナン】

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日が昇り、教官達は駿東の捜索に出る。
山頂の施設に残ったのは待機命令の置き手紙のみ。
当然それを最初に見つけたのは鬼塚教場の５人だ。




「……"到着した班は名簿に書き込み待機。"って
どういう事だ？」


「教官が誰１人いなくて……養護の先生もいないぜ。」


「なぁ……嫌な予感がするの俺だけ？」




ポリ……と頬をかく萩原。
他４人は首を横に振った。




「萩の話を聞きゃ誰でも察するっての。」


「だよねぇ……」


「ん……？裏に何か書いてある……」




伊達の持つ置き手紙を指さす降谷。




「これ……鬼塚教官からのメッセージ？」


「どれどれ……
"どうせ1番に着くのは伊達班だろうから書いておく。
Ｃ地点の山小屋で駿東が行方不明になった。
念の為、頂上附近を探せ。"」


「やっぱりAちゃんが……！」


「班長！」




読み上げた伊達に降谷と諸伏が詰め寄る。
伊達は頷き全員を集める。




「頂上附近を捜索後、山を降りつつ捜す。
Ｃ地点は教官達が捜しているだろうから避けてな。

駿東の行動パターンをよく知る降谷と諸伏は
二手に分かれて捜索してくれ。
俺、萩原、諸伏班と降谷、松田班に分かれる。
良いな！」


「「「「オウ！！」」」」


「行くぞ！」




ダッ、と外へ駆け出す５人。
ぐるりと周囲を捜索後、山を降り始めた。




「俺達はこっちから捜す！
降谷、松田！雨でぬかるんでるから気を付けて行け！」


「オウよ！」


「ああ！」





二手に分かれた伊達班と降谷班。





「零！山小屋ってアレだろ？
うわ……崖の中腹えぐれてるな。もしかしなくてもか？」


「あの崖下周辺をメインに捜そう。
今回の失踪はAの意思は関係していないと思う。」


「だよな。」





降谷と松田は脇道に逸れて進む。





「……昨夜は雨が降っていたから屋根を探すはずだ。」


「つってもこの辺は東屋すらねぇな……やっぱ木か？」


「……動けないような怪我をしていなければ、
Aは何でも試すし、すぐに動くと思うんだ。

だから木陰を見つけたなら次は火だ。暖を取るはず。
前にサバイバルで生き残る自信あるとか言ってたから
多分簡単に火起こししてる。」


「何者だよアイツ。」




松田はうげ、という顔をしながら近くの崖の下を見る。




「！！」


「あっ、おい、松田！？」




突如走り出した松田は、斜面を滑り降りて行く。
降谷も慌てて降りられそうな所を探し後を追った。

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