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no side
『さてさて、体育祭も無事に鬼塚教場が優勝しまして
あっという間に野外活動の時期ですね。
イベント盛り込み過ぎじゃないですか?
頭大丈夫そ??』
「突然ディスるのやめとけ。」
降谷のもっともなツッコミを受けた駿東は、
解せぬ、とでも言いたげな顔をして降谷を見る。
「意外と楽しいかもしれないよ?」
『やりたくないわけじゃないの!ただ……』
「ただ?」
『……グループ、女子は皆と離れちゃうから……』
ポツリと呟いた駿東に鬼塚教場のほぼ全員が
胸の辺りを押さえ喉から絞り出したような声を出した。
集合時間になり、ゾロゾロと体育館に集まる
全ての教場の学生たち。
駿東達も列に並び始める。
「まぁ頑張ろうぜ、Aちゃん。」
『もういっそ山登りするなら富士山いこうよ……』
「そんな無茶な……」
ブツブツと文句を垂れていた駿東だったが
さすがに教官が前に立った時は黙った。
「──────というわけで、
本年度は女子学生が少ないため女子学生のみ、
他教場と合同でグループを作るように!」
話し合え、という指示の元、学生たちは散る。
駿東も山田、吉崎と話をしていた。
「A〜女子は2人づつ組めってさ。」
「やっぱり3人で組めなかったね。」
『ぴえん。』
「きしょ。」
『そこ座れや。』
「Aちゃ〜ん!」
ふと背後から聞こえてきた声に振り向く3人。
『花……じゃなくて、愛華ちゃん。』
「Aちゃん!私ね、向こうで余っちゃって……
もし、ペアが決まってなければ一緒に組まない……?」
パタパタと駆けてきたのは花園愛華。
駿東は花園の申し出にチラリと山田吉崎コンビを見て
頷いた。
『ちょうど私も余ってたから……ぜひ!』
「ほんと!?やったぁ!
あ、じゃあじゃあ…次は男の子ペアを探しに行こう!
グループ作らなきゃだもんね!」
『うん、そうだね。
じゃあやっちゃんよっちゃん、また後で。』
「「……はーい。」」
花園に手を引かれ駿東は人混みの中を進んでいく。
「あ!佐々木く〜ん!グループ決まった?」
「ん〜まだなんだよねぇ……」
「ほんと?私達もまだ決まってなくて……」
「え!じゃあ俺達と組まない?」
「Aちゃん!佐々木くん達と組むのはどうかな?」
『え、あ〜……うん、』
駿東は佐々木を見て曖昧に頷く。
『(合コンの時の人かぁ……気まず!!)』
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沙羅(プロフ) - イル@iruさん» コメントありがとうございます!そう言って貰えて本当に嬉しいです…!!警察学校組の放送開始に合わせてバリバリ更新するつもりなので、どうぞ今後ともよろしくお願いしますー!! (2021年12月5日 16時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
イル@iru - コメント失礼します!面白すぎて一気に読んでしまいました。これから夢主がどうなるか続きが気になります!更新頑張ってください!!! (2021年12月5日 15時) (レス) @page35 id: 9f7598e3df (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - 神崎さん» コメントありがとうございます!!ゆっくり更新になってしまいますが、全力で書かせて頂きますー!!どうぞこれからもよろしくお願いします! (2021年9月15日 0時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
神崎(プロフ) - 凄く面白いです!!続き楽しみにしてます! (2021年9月15日 0時) (レス) id: 570d2293d8 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - かるーあ・みるくさん» コメントありがとうございます!!またお会い出来て嬉しいです!!まだまだ続きますので、どうぞよろしくお願いしますー! (2021年7月14日 21時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沙羅 | 作成日時:2021年7月13日 15時