警察もとい公安警察です・３【名探偵コナン】

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no side




「はぁ？
たまたま誘`拐された女児を見つけ……
たまたまその誘`拐犯を確保し……
そいつがたまたま過去に諸伏の両親を殺害した
被疑者だっただと！？」


「そうであります！！」


「そんな戯言 誰が信じるか！！」


「いや、本当に……」





ズイズイと進み始める鬼塚に
降谷は本当なのだと弁明する。





「風呂掃除をサボって外出した言い訳にしては……
質が悪すぎる！！」


「でも本当なんです！」


「今度という今度はもう許さんぞ！！
風呂掃除が終わってなかったら……
全員「退職願」を書いてもらうからな！！」




ガラッと脱衣所への扉を開く鬼塚。
そこは泥一つない綺麗な脱衣所。




「ん？だ、脱衣所はきれいになってるようだな……
だが問題は……この泥々の風呂場……」





風呂場への扉を開いた鬼塚。
もちろん風呂場も綺麗である。





「な、なんだ……出来てるじゃないか……
奴らに言っておけ！これを一週間続けるようにと！」


「はい！！」





ピシッと姿勢を正した降谷は、
鬼塚が去った後、置かれていたブラシを手に取る。





「(言われた通り……時間稼ぎをしたけど……)」





シャワー台の後ろを覗けば
壁に寄りかかった伊達に寄りかかる3人の姿。





「(僕もそっち側がよかったよ……)」





デッキブラシを担いで微笑む降谷。
そこでふと、駿東の姿が無いことに気が付く。





「A？」


『ふあぁ……時間稼ぎお疲れ様……』


「脱衣所にいたのか。」


『んー……ちょっと寝てた……』




風呂場の扉を開いて顔を覗かせた駿東。
どうやら脱衣所のロッカーの陰で寝ていたらしい。




「もしかして脱衣所は１人で？」


『うん……』


「そうか……お疲れ。」


『ありがと……』




ぐしぐし、と目元を擦る駿東。
それから降谷の後ろを覗き込んで微笑む。




『皆も寝ちゃってたんだね。』


「らしいな。
まぁ走り回った後の掃除だから……」


『ふふ、そうだね。』





そう言って駿東は立て掛けられたデッキブラシを
回収していく。





『さ、もう少ししたら起こして戻ろう。』


「そうだな。」





ブラシを片付け終えた駿東と降谷は、
浴槽の縁に座ってしばらく雑談を続けた。





『え？体育祭って一週間後？』


「そうだけど……忘れてたのか？」


『ちょ、嘘でしょ？だって掃除も一週間じゃん。』


「毎日、練習後は掃除だな。」


『ク〇ソ。』


「伏字の意味。」

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