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no side





「ああ……
この前 兄にとりあえず思い出した事件の事を
話しておこうと電話したら……」




「急功近利……」


「功を焦って十分な思慮の無いまま私に相談し、
利を求めるな……」



「あの時、お前が隠れていたのは
押し入れではなく観音開きのクローゼット!
そもそもあの家は洋風で押し入れも襖も無いよ…」






「────って言われて……
でも確かにオレはあの時押し入れに……」


「それ、景が預けられた東京の親戚の
家とごっちゃになってるんじゃ……」


『あの家は日本家屋だったから
逆に襖や押し入れしかなかったし……』


「そ、そうかも……」





降谷と駿東に言われた諸伏は
ハッとしたような顔をする。




「…だとしたら…変じゃねぇか?」




そこで松田が声を上げる。




「隠れてたのが観音開きのクローゼットなら……
犯人が足を滑らせてぶつかった時に
扉が閉まるはず……」


「確かに……
その後、肩を押さえる犯人を見るには…
クローゼットの扉を自ら開ける必要がある…」





萩原も頷いて松田に同調する。





「お前…その状況で扉開けたのかよ?」


「あ、開けるワケないよ!!」


「もしかして諸伏が覗いていた隙間は…」





伊達がゆっくりと口を開く。




「縦じゃなくて横だったんじゃねぇか?
クローゼットのスリットからなら、
扉が閉まったままでも外を覗く事は出来るだろ?」





その言葉に全員が目を見開いた。
持っていたデッキブラシが床とぶつかる。













.




鬼塚が6人の姿が見えないことに気付くのは
この数分後の事である。

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沙羅(プロフ) - イル@iruさん» コメントありがとうございます!そう言って貰えて本当に嬉しいです…!!警察学校組の放送開始に合わせてバリバリ更新するつもりなので、どうぞ今後ともよろしくお願いしますー!! (2021年12月5日 16時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
イル@iru - コメント失礼します!面白すぎて一気に読んでしまいました。これから夢主がどうなるか続きが気になります!更新頑張ってください!!! (2021年12月5日 15時) (レス) @page35 id: 9f7598e3df (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - 神崎さん» コメントありがとうございます!!ゆっくり更新になってしまいますが、全力で書かせて頂きますー!!どうぞこれからもよろしくお願いします! (2021年9月15日 0時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
神崎(プロフ) - 凄く面白いです!!続き楽しみにしてます! (2021年9月15日 0時) (レス) id: 570d2293d8 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - かるーあ・みるくさん» コメントありがとうございます!!またお会い出来て嬉しいです!!まだまだ続きますので、どうぞよろしくお願いしますー! (2021年7月14日 21時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沙羅 | 作成日時:2021年7月13日 15時

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