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no side
──────3時間前
「─────ったくよォ……
何で風呂場がこんなに汚れてんだ?」
「だから言ったろ?
週末にある体育祭の予行演習で……
どの教場の奴らも泥だらけ……
おまけに昨日は雨ん中でやったからなぁ……」
グチグチと文句を言う松田に
伊達が苦笑いで説明する。
「そういえば体育祭の教場旗の景のデザイン……
ホント カッコよかったよ!」
「サンキュ!
まぁ 警察でサクラのデザインは……
ベタかと思ったんだけどね……」
「確か、今朝出来上がって届いたんだよな?」
「オウよ!
この通り……肌身離さず……持ってるぜ?」
そう言って松田は体に縛り付けていた教場旗を解く。
「ババーン!!」
「色もいいねぇ ♪」
「でしょ?」
「体育祭が楽しみだ!」
「ん?猫の足跡……?しかも少し臭うし……」
広げられた教場旗についていた足跡に伊達が気付く。
松田は風に飛ばされた上、
フンを踏んだ野良猫に踏まれたのだと説明をした。
「その猫を萩と捕まえようとしたら
ひっかかれてこのザマよ……」
「だからあの猫 臭ってたワケね……」
「んで、外守のオッサンのクリーニング店に
持って行こうとした矢先に……
鬼公に呼び出しくらって……」
そう。
この5人は鬼塚に呼び出されて
風呂掃除を命じられていたのだった。
理由は簡単。日頃の行いである。
悪行三昧を償うチャンスだそうで。
「────ったく、
いつまでかかんだよコレ?」
再び松田がボヤいた頃、
脱衣場の入口が騒がしくなる。
「何だ何だ?」
「鬼塚教官!?
まさかもうチェックの時間ですか?」
伊達が驚いたように声を上げる。
鬼塚は安心しろ、と言って背後の人影に声をかけた。
「助っ人だ。」
『だからァ!!
何で私が男子風呂の掃除なんですか!?
男子は女子の!女子は男子の!!
寮は立ち入り禁止じゃないですか!!』
「A!?」
騒がしいのはギャンギャンと喚く駿東だった。
「女子寮の風呂は綺麗だろうが!」
『なら良いでしょう!?』
「貴様の悪行三昧は忘れてないぞ!
この5人と同じで償うチャンスを与えてるんだ!」
『はァ!?』
「男子寮へ入る許可は俺が出した!
つべこべ言わずに掃除をしろ!」
『ッ……!!』
まだ何か反論しようとした駿東だったが
降谷によって回収された。
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沙羅(プロフ) - イル@iruさん» コメントありがとうございます!そう言って貰えて本当に嬉しいです…!!警察学校組の放送開始に合わせてバリバリ更新するつもりなので、どうぞ今後ともよろしくお願いしますー!! (2021年12月5日 16時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
イル@iru - コメント失礼します!面白すぎて一気に読んでしまいました。これから夢主がどうなるか続きが気になります!更新頑張ってください!!! (2021年12月5日 15時) (レス) @page35 id: 9f7598e3df (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - 神崎さん» コメントありがとうございます!!ゆっくり更新になってしまいますが、全力で書かせて頂きますー!!どうぞこれからもよろしくお願いします! (2021年9月15日 0時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
神崎(プロフ) - 凄く面白いです!!続き楽しみにしてます! (2021年9月15日 0時) (レス) id: 570d2293d8 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - かるーあ・みるくさん» コメントありがとうございます!!またお会い出来て嬉しいです!!まだまだ続きますので、どうぞよろしくお願いしますー! (2021年7月14日 21時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沙羅 | 作成日時:2021年7月13日 15時