二十六本 ページ27
no side
何かと葛藤したのも数秒。
すぐに五条に向かって走り出した。
「おーよしよし、おかえりA〜」
『た！』
「今日は"我慢８秒"だったぞA。
あと「次は走らない」と宣言したのは誰だ。」
『…………』
五条に飛びついたAは
そっと夜蛾から視線を逸らす。
「あのー……状況が飲み込めないんすけど……
とりあえずその人は……？」
「そうだった、紹介するね。
１年の副担で僕の奥さん。古式A先生です♡」
「副担……おくさ、え！？先生の！？」
『よ！』
「"よろしく"ってさ。
Aは諸事情で沢山は話せないから頑張ってね。
そんであの子は虎杖悠仁。
話した通り宿儺の指を食べちゃった子。」
頷いて手を挙げるAに
状況に順応した虎杖は納得して頭を下げる。
「A……報告は。」
『！！』
「じゃあ寮の方で待ってるね。」
『！』
虎杖を連れて出て行く五条に手を振り、
Aは夜蛾に向き直る。
『ま と め、で、す。』
「ご苦労。」
持っていた鞄から紙束を出し夜蛾に渡す。
話せない分、びっしりと書き出してあった。
「指定された呪霊は一級程度……
突如現れた呪霊の方が強かったのか？」
『は、い。』
「ふむ……"窓"のミスかも知れんな。
現地にも気を付けるように伝えておこう。
戻って良いぞ。」
ぺこり、と頭を下げてAは退室する。
そのままの足で寮へ向かった。
「あ、Aお疲れ様〜」
「A先生！さっきぶり！」
「戻ったんですね。お疲れ様ですA先生。」
『！』
Aは軽く手を振りながら伏黒の元へ向かう。
「わ、」
『しょ……こ？』
伏黒の頭を撫でながらAは言う。
「硝子に治して貰えたのか」と尋ねていた。
「はい。治して貰いました。
…………何で怪我したの知ってるんですか。」
『でん、わ、で……』
「なるほど……」
どうやら電話をした時点で察していたらしい。
「伏黒も先生が何言ってるか分かんの！？」
「大体はな。入学前から知ってる人だし。」
「へぇ……！！
俺も先生と話せるようになるかな？」
『！……は、な、そ。』
グッドサインを送るAに
虎杖も嬉しそうにグッドサインを返す。
「さて、Aも悠仁と会えたわけだし……
明日はお出かけだよ！
３人目の一年生を迎えに行きます。」
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りんごりんご - え、神ですか?こんなに作品の組み立てが上手なの、なかなか無いですよ!神ですか?いや神ですよね? (2021年1月31日 18時) (
レス) id: f29ad8ba49 (このIDを非表示/違反報告)
くらくしょん - すごくお話をかかれるのが上手なんですね！、読んでいてとても楽しかったです、これからも頑張ってください (2020年12月6日 16時) (レス) id: 15035c8d2a (このIDを非表示/違反報告)
百 - 深凪さん» めっさ分かる!唇ちょっとピンクいのがめっちゃ可愛くて、五条先生のカッコいい感じとか余裕がある感じとのギャップヤバくてマジえらい。 (2020年11月30日 19時) (レス) id: 78401eb32b (このIDを非表示/違反報告)
深凪 - アニメ作画良すぎですよね！！私も五条先生の唇ぷるっぷるやんって思ってたので同じこと思ってる人がいて嬉しいです(笑)小説とっても面白いです！更新待ってます！！ (2020年11月18日 22時) (レス) id: a6413cd937 (このIDを非表示/違反報告)
真白 - 凄い面白いです！無理のない範囲で更新頑張って下さい！ (2020年11月18日 16時) (レス) id: 32b6d86f2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙羅
| 作成日時：2020年10月25日 22時
