第７話 ページ2
no side
「？」
『あ……』
「何や出待ちか？」
『！』
Aは踏み出しかけた足を止める。
先程からやたらと「出待ち」の言葉を聞く。
「他校さんなんやろ。しゃあないわ。」
「おい雌豚、何の用や。」
「侑、いきなりそれは失礼やで。」
『ｯあぅ……』
見知らぬ高身長に囲まれたA。
上手く言葉が出てこない。
素早く視線を巡らせ北信介をとらえる。
『あ……し、』
「無視か？」
北に寄ろうとしたAの前に宮侑が立ちはだかる。
完全に出待ちだと思われ顔が怖い。
Aは意を決して宮侑の前から飛び退く。
「！？」
『し、信介君ｯ！』
「お？」
そのままの勢いで北に抱き着いた。
北はとりあえず受け止めAの顔を見る。
強ばっていた顔がゆっくり微笑みに変わる。
「なんや、Aやったんか。」
『しん"すけぐん"ｯ……』
「侑がすまんな。ほら、泣かんとき。」
『う"ぅ……』
北はジャージの袖でAの涙を拭う。
他のメンバーは開いた口が塞がらない。
「え"っ……き、北さん……？」
「ど、どないな関係なんです……？」
「「信介が女子と……」」
「へぇ……」
顔面蒼白の宮侑とさすがに焦る宮治。
珍しい姿に驚きが隠せない大耳練と尾白アラン。
スマホを向ける角名倫太郎。
(その他数名は言葉を失っている。)
「Aは親戚の子や。A、挨拶しぃ。」
『みっ、……水瀬、Aです………２年生です。』
ぺこりと頭を下げるA。
３年生組はよろしく、と挨拶を返す。
「水瀬A？」
「銀知っとるん？」
「知っとるも何も治と同じＷＳやで？」
「へー……」
３年生組に自己紹介されていたAは
自分の事を話されていることに落ち着かない。
「水瀬さんはバレー経験者なんか。」
『ｱｯ……ハイ。中学まで……』
「一昨年の全中で優勝した音駒中のＷＳなんやで。」
「信介が誇らしげに言ってどないすんねん。」
「今はどこでバレーしとるん？」
『！』
赤木の言葉にビクリと肩を揺らすA。
病院で泣いたばかりというのもある。
『えっと……もう、辞めました。』
「えっ、」
北が口を開くよりも早くAはそう言った。
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前編の最終話を非公開にしてました…すみません…
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沙羅(プロフ) - 紗奈さん» コメントありがとうございます！頑張って書かせて頂きますっ！！駄作ですが、よろしくお願いします！！ (2020年5月15日 19時) (
レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
紗奈 - 面白いです！最新楽しみにしてます！！！ (2020年5月11日 23時) (レス) id: fdb9b132f1 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - みつさん» コメントありがとうございます！そう言って貰えるとさらに励みになります！全力で頑張りますので、今後もどうぞよろしくお願いします！！ (2020年5月7日 11時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
みつ - 本当に面白い。読んでて楽しかったです。次に次にと読みたくなりました。また、楽しみにしてます。 (2020年5月7日 8時) (レス) id: e09414f65d (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - れんげさん» コメントありがとうございます！そ、そそそそんな滅相もない！！読みやすいなんて嬉し過ぎます……！！ありがとうございます頑張ります！！どうぞ今後もよろしくお願いします！ (2020年5月3日 18時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙羅
| 作成日時：2020年5月1日 20時
