検索窓
今日:11 hit、昨日:2 hit、合計:27,931 hit

ページ7

.





A落下事件の翌日。

土曜日ではあるが王者立海中はもちろん部活である。





「じゃあ今日はここまで。片付けをして挨拶。」

「「はい!」」





幸村の声掛けで一斉に片付けを始める部員たち。

Aも片付けに追われる。




『ボール3球行方不明……
冷却スプレーとテーピングが残りわずか……っと。』




そうメモ帳に書付けると挨拶に加わる。

そこからがAの仕事第2弾。




皆が着替える間に洗濯機を回して備品管理。

水道まわりの清掃に部室前の掃除。

幸村の綺麗好きが移ったそうな。




「水谷先輩お疲れ様でした!」


『お疲れ様。気を付けてね。』




後輩部員たちの挨拶に応えれば

彼らは嬉しそうに帰って行く。





「″水谷先輩″に挨拶出来て嬉しそうだね。」


「たるんどる。」


「″水谷先輩″は皆の憧れだからねぃ。」


「男子テニス部の紅一点ですから。」


「挨拶せんよりはマシじゃ。」


「Aの事になるとみんな目が怖いぜ?」


「後輩がAを好いてる確率、78.5%。
残りは高嶺の花だと諦めているだろう。」


「A先輩お疲れ様っス!!」


『ふふ、お疲れ様。みんなもお疲れ!』





飛び付く赤也を軽く受け止め

Aは幸村たちにも微笑みかける。





「A、勉強道具は持ってきたかい?」


『うん。月曜日提出のプリントを……』


「Aの苦手な古典だったな。」


『に……苦手じゃないし!』




真田に図星を突かれたAは

少し頬を染めて反論する。




「データでは平均点以上は取れているとある。
だが英語に比べれば足りないだろう。」


『ッ……古典なんて使わない!』


「知っておいて損は無い。」




ことごとく柳に論破されるA。

R陣たちは楽しそうに笑う。




『ッ……』


「ねえA、次の古典のテストで勝負しようよ。」


『えっ、』


「Aが勝ったらAの好きなことをしよう。
でも俺が勝ったら……」


『勝ったら……?』


「一日俺に付き合ってもらう。」




いい笑顔で言い切る幸村様。

この笑顔を見て断る者は、否、断れる者はいない。




『む……』


「ずるいっスよ幸村部長!!」




赤也を筆頭に数名が幸村に抗議をする。





「なら赤也、俺と英語で勝負するかい?」


「え"っ……英語っスか!?う"……」


『楽しそうだし、良いよ!勝負しよう!』





ガッ、と幸村の手を握るA。

何でもいいけど早く柳の家に行けよ。←

・→←2話・勉強会



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (22 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
56人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

沙羅(プロフ) - I like chocoさん» コメントありがとうございます!気まぐれ更新ですが頑張りますねー! (2020年3月9日 14時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
I like choco - お、面白い!続き待ってます! (2020年3月9日 13時) (レス) id: 1b7c1dd1e9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:沙羅 | 作成日時:2017年6月13日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。