中学生です。【テニスの王子様】【立海】

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no side




「A、今日はありがとう。
色々なものが見れて凄く楽しかった。」


『こちらこそ。私も楽しかったよ！』




すっかり暗くなった頃、
Aの家の近くで挨拶をする２人。





「……賭けなのに、ありがとう。」


『！』





ぽつりと呟いた幸村にAは目を見開く。





『ｯ……精市！楽しかったのは本当だよ！？
だから、そんな……賭け、とかもう関係ない。』





その言葉に今度は幸村が目を見開く。
それから嬉しそうに微笑んだ。





「良かった。」


『その……また行こう！
県外でも良いし、フランス行く約束もしたし！』


「うん。
じゃあまた誘わせてもらうよ。」


『お……う、うん！』




Aは勢いよく頷く。





「A、Aは優しいね。」


『え、』





幸村はぎゅっとAを抱きしめる。
Aが目を見開くと同時に幸村の声が耳元で響く。





「じゃあまた明日から部活よろしくね。お休み。」


『あ、う、うん！お休み！』





パッ、と手を離すと、幸村は歩き去って行く。
Aは狐につままれたような顔で
幸村の背中を見送った。





『え……？？抱き、え……？？』





しばらく呆然としていたAだったが
数分後、自らの頬を平手打ちして家に入った。





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「……何やってるんだ………………」





一方幸村は顔を手で覆ってため息を漏らす。





「でも…………後悔は、してない。」





ふぅ、と息を吐いた幸村。
背筋を伸ばして帰路を辿った。





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オチは無いです……
更新が遅くてすみません。

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