検索窓
今日:6 hit、昨日:29 hit、合計:27,955 hit

ページ40

.





『……うわ。』←


「え、何それどういう感情!?」





照れるでも引くでも無い顔をしたA。

犬山がショックを受けた様に騒ぐ。





『……犬山サンがファンなのは黒猫なんでしょ。』


「え……うん、まあ……」


『じゃあ私は関係ないじゃん。』


「でもっ、黒猫ってAチャンだろ!?」





焦ってAの手を掴む犬山。





『そうだけど。私、もう喧嘩しないから。
……黒猫って呼ばれてんの不本意だから。』


「そんな……」


『だから、もう"黒猫"は居ないの。
……ごめんね、犬山さん。』


「うっ……うわぁぁん骨川ぁぁぁ!!」


『ス○夫……?』←





犬山は泣きながら自分の舎弟の名を呼ぶ。

近くから現れたのはガタイのいい奴。

骨川○ネ夫とは正反対だった。





「ッス。……水谷さん、犬山さんがすんません。」


『え、あの……』


「うわぁぁんAちゃんにフラれたぁぁ!!」


『え、好きなの黒猫なんじゃ……』


「犬山さん、水谷さんが好きだったッス。」


『えっ、』





グズグズと泣く犬山を支える骨川。

何となく樺地的な人だ。←





「……すんません。」


『いや……何か……こちらこそ、すみません……』


「Aちゃぁあん、俺が悪かったよォ!!
ちゃんと告白するからさぁ!!」


『えぇ……』


「犬山さん……行きましょう……」


「やだぁぁあ!Aちゃんと離れないぃぃ!」


『えぇ……』





しがみつく犬山。

なんだコイツ。(2回目)





「……すんません、すんません水谷さん。」


『あぁ……いや、骨川さんは悪くないというか…』


「うえぇえぇえん」←





流石のAもオロオロとし始める。

泣いている高校生男児の扱いなど知らん。





『えーっと、あの、……えっと……
…………犬山、さん?』


「グスッ……なに……?」





Aは腕にしがみつく犬山の頭に手を置く。





『付き合う……とか、は、無理ですけど……
お友達とか……どうでしょうか……なんて、』


「お友達……!」


『ダメ……ですかね……?』


「……いい!Aちゃんと友達なる!」


『あ、ありがとうございます……
その……犬山さんはいつも通りの方が良いですよ。』


「いつも、通り?」


『笑ってて、その、元気な犬山さん。』


「……!!うん!!ありがとうAちゃん!!」






ご機嫌になり去って行く犬山と骨川。

骨川は終始、頭を下げていた。

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (22 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
56人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

沙羅(プロフ) - I like chocoさん» コメントありがとうございます!気まぐれ更新ですが頑張りますねー! (2020年3月9日 14時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
I like choco - お、面白い!続き待ってます! (2020年3月9日 13時) (レス) id: 1b7c1dd1e9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:沙羅 | 作成日時:2017年6月13日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。