第5話・賭けテスト ページ35
.
「遂に来たか……この日が……」
「幸村君とAの勝敗が決まる……」
「『普通に古典テストが返却された日だよ。』」
何やらスイッチの入っている
仁王と丸井に冷静につっこむ幸村とA。
「昼休みにわざわざ集まる事ないと思うけど……」
『激しく同意。』
「「見届けない訳にはいかないぜよ/だろぃ!」」
ちなみに静かに見守っているが
真田、柳、ジャッカル、柳生、切原もいる。
『ある意味公開処刑だよねコレ。』
「でも平均点は取れてるから俺は大丈夫。」
『いや私も取れてるけどさぁ。』
パン、と手を叩く仁王。
それを合図に皆が黙る。
「両名は互いにテストを開き、見せ合うぜよ。」
「『はい。』」
幸村とAはひとつ頷いてパッとテストを開いた。
「精市が86点。Aは84点……。
2点差で精市の勝ちだな。」
『ッッッ1問ミス……!!くぅ……!!』
「ふふ、嬉しいな。」
にっこり微笑む幸村とは対象に
Aは悔しそうに拳を握った。
「Aは今までで最高得点じゃないか?」
『……!そう!そうなんだよ!
いつも70点前後だったんだけどね!
今回は80点を超えたんだよ!凄いでしょ!!』
ふんす!、と効果音が付きそうなほど
喜びをあらわにするA。
この場にいた男子全員スっと空を見上げた。←
『柳が教えてくれたとこ出来たんだよ!
ほら!フクシ!!』
「本当だ。よく頑張ったな。」
『えへ、柳のお陰だよ。
……まぁ幸村には負けちゃったんだけど。』
ちらり、と幸村の方を見ると幸村は笑顔で頷く。
「じゃ、賭けた通り……
"1日俺に付き合ってもらう"よ。」
『りょーかいです。』
素直に頷いて弁当を広げるA。
幸村は他のメンバー達の視線を受けながらも
同じように弁当を広げた。
「幸村部長……」
「ん?」
「……何でもないっス。」
「そう?
なら赤也も早く食べないと時間なくなるよ。」
「……うす。」
笑顔の圧に耐えきれなかった赤也。
無言で丸井にしばかれていた。
「あ、そうだ。日程とかはLI〇Eで連絡するね。」
『おけまる水産。』←
「言葉遣いがなっていないぞA。
言葉の乱れは心の乱れ。たるんどる!!」
『えっ……ごめんなさい……』
「分かればいい。」
真田の説教をいつもの事と流すAは
流石と言って良いのだろうか???
56人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
沙羅(プロフ) - I like chocoさん» コメントありがとうございます!気まぐれ更新ですが頑張りますねー! (2020年3月9日 14時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
I like choco - お、面白い!続き待ってます! (2020年3月9日 13時) (レス) id: 1b7c1dd1e9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:沙羅 | 作成日時:2017年6月13日 23時