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「っはー！楽しかった！！」
『大人げない……』
「さ、さすが"貴公子"……」
「強すぎだよぃ……」
「足元にも及ばないとは……不甲斐ないっ！」
Aは撃沈している立海メンバーに
ドリンクとタオルを配っていく。
「ブランクとは何だったのか……」
「いい……データが取れた……」
「落ち着け参謀……」
「引退してなおこんなに強いとは……」
「ちょー悔しいっ……！！」
イリヤは高らかに笑いながら汗を拭く。
Aはそんなイリヤをじっと見て手を伸ばす。
『父さん、無理してるね？』
「ｷﾞｸｯ」
『肩と腰。久しぶりに動かし過ぎたんだよ。
ほら、湿布貼るから服脱いで。』
「Aの観察眼も鍛え抜かれてるなぁ……
パパ誇らしい！」
『それは良かったね。』
バサッと服を脱がせたA。
イリヤの肉体美(？)があらわになる。
「「「おぉ……」」」
『あっ、また筋トレしたでしょ！！あのねぇ！
年相応の運動にしなさいって言ったでしょ！？』
「だっ、だってパパの会社で扱う筋トレ器具の
宣伝に自分も使ってみようかなって……！」
『それで体壊したら元も子もないの！！』
「「「Aがお母さんだ。」」」
Aは頬を膨らませながらも
イリヤに湿布を貼っていく。
『はい、おしまい。幸村達はどこか痛めてない？』
「うん、俺達は大丈夫だよ。ありがとう。」
『そう？無理しないでね。』
Aはテキパキと片付けをしながら
ショボンとするイリヤを立たせる。
『ほら父さん、』
「ﾊｯ！皆、ありがとう！とても楽しかったよ！
久しぶりにテニスを楽しめた！」
「俺達の方こそ貴重な経験をさせて貰いました。
ありがとうございます。」
「「ありがとうございます！」」
イリヤは目をキラキラさせながら
再び幸村達の背中を押して家に戻る。
「ちょうどお昼だし昼食をご馳走させて欲しい！」
「でも……」
「子どもが遠慮するものじゃないさ。
ましてや君達は客人なんだ。もてなさせてくれ。」
イリヤは意気揚々とキッチンへ入って行く。
『父さんが料理するの？』
「Aも手伝って♡」
『……手伝って、って父さん料理できないじゃん。』
「てへ♡」
『もー！私が作るから父さんは戻ってて！！』
追い返されたイリヤは再び幸村達に絡み始めた。
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沙羅(プロフ) - I like chocoさん» コメントありがとうございます！気まぐれ更新ですが頑張りますねー！ (2020年3月9日 14時) (
レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
I like choco - お、面白い！続き待ってます！ (2020年3月9日 13時) (レス) id: 1b7c1dd1e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙羅
| 作成日時：2017年6月13日 23時
