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「い、家の裏に……」


「「テニスコートォ!?!?」」


「はっはっは!作っちゃったんだよね!
ほらA!ネット張るの手伝っておくれ。」


『はいはい……』




きちんと手入れされているテニスコートに

Aは手馴れた様子でネットを張る。

イリヤも楽しそうだ。





『ブランク何年?』


「18年くらい?」


『…………幸村達に勝てないんじゃない?』


「これでもスポーツは欠かさずやってるんだよ!
パパはちゃんとテニスやってます!!」


「「「パパ。」」」


「あっ、」





イリヤは口を抑えるがもう遅い。





『はぁ…………。
もう良いんじゃない……?バレたし…………』


「ホント?じゃ素のイリヤ・トルストイでいくね。」


『…………限度を考えてね。』


「OK!」





いえい、とピースを決めるイリヤ。

幸村達は固まった。





「僕と手合わせしてくれる人いるかい?」


「お、俺いいっスか!」


「もちろんさ!君は?」


「切原赤也っス!」


「赤也君!!よい試合をしよう!!」





赤也と肩を組むイリヤ。

残された立海メンバーは

羨ましそうにその様子を見る。





『……皆も後で試合しておいでよ。
父さん、体力オバケだから余裕だと思う。』


「い、良いのかな。」


『父さんが筋肉痛で苦しむの見てみたい。』


「Aが怖いよぃ。」


「皆の前でのパパ発言を根に持っとるのぅ。」


『……………………仁王静かに。』


「…………プピーナ。」






Aは近くにあったレバーを蹴っ飛ばす。

ガコン、と音がして地面にあった蓋が開く。






「これは何です?」


『ベンチ。』


「地面から!?」


『設備はその辺の学校にも劣らないよ。
あの辺のレバーを倒せば的が出てくるし……
あっちは球出し機が出てくる。』


「幾ら掛かってるのか……」


「社長にしかなし得ない技だな。」


『お金の無駄遣いだよ。』







Aは布でベンチを軽く拭いて

皆に腰掛けるよう促した。

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沙羅(プロフ) - I like chocoさん» コメントありがとうございます!気まぐれ更新ですが頑張りますねー! (2020年3月9日 14時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
I like choco - お、面白い!続き待ってます! (2020年3月9日 13時) (レス) id: 1b7c1dd1e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沙羅 | 作成日時:2017年6月13日 23時

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