中学生です。【テニスの王子様】【立海】

第４話・父 ページ26

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「なぁA！
今度の日曜に皆で遊びに行こうぜぃ！」


『あー……日曜はごめん。用事がある。』


「A先輩来ないんスか！？何で！？」





丸井の誘いを申し訳なさそうに断るAに

赤也が泣きそうな顔で飛びつく。





『と、父さんが帰って来るからさ。
会ってあげないと可哀想じゃん？一応。』


「イリヤ・トルストイさん？」


『そうそう。よく覚えてたね。』





「えー！！俺、会ってみたいっス！」


「家族水入らずを邪魔したら悪いだろう！」


「真田副部長ぅぅ……」





真田に引っ張られていく赤也。

Aは慌てて手で制す。





『い、良いよ！大丈夫！家においでよ。
父さんもテニス部員と会えたら嬉しいと思うし！』


「ほんとっスか！？」


「しかし……」


『大丈夫だって。父さん長期休暇が取れたらしくて
しばらく日本(こっち)に居るみたいだし。』


「そうか……すまないな。赤也が。」


『あはは……あ、皆も来る？』


「「「行く！！」」」





Aの申し出に頷く一同。

何だかんだ言ってAの父親に興味津々だった。





『父さん変な人だから
イメージ崩れたらごめんね本当に。』


「娘に変な人って言われる父親って複雑だな。」


「メディアに出ていたイリヤさんは
そこまで変な印象は無かったが……」





柳はノートをめくりながら話す。

色々とまとめてあるらしい。





『腐っても社長だからね。』


「社長！？」


「赤也はもう少し世界の事も知るべきだな。
イリヤ・トルストイと言えば大企業の社長だ。
様々なジャンルを幅広く手掛ける有名な社長だぞ。」


『スポーツ用品にも手を出してるよ。
ほら、立海でも使ってる筋トレ器具とか。』


「あっ、アレもそうなんスか！？
A先輩のお父さん凄いッスね……」






Aは苦笑いしながら帰路についた。

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