中学生です。【テニスの王子様】【立海】

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「ねぇA。」


『……何？』





部活が終わって皆が帰り支度をする中

Aは幸村を筆頭に２年生に囲まれた。





「本当にどうしたの？今日のAおかしいよ。」


「Aが余所見をしてぶつかるなど有り得ん。」


『いや……別に、何も無い。
でも……ちょっと気ィ抜けてたかも。ごめん。』


「そういうことじゃないよぃ！」





丸井が少し怒ったようにAの肩を掴む。

Aは困った様に顔を歪める。

そんな丸井を抑えるように仁王が前に出る。





「皆おまんを心配しとるんじゃ。」


『……』


「何か困っているなら力になりますよ。」


「マネージャーだって仲間だからな！」





仁王に続くように柳生やジャッカルも言う。

Aは視線を少し彷徨(さまよ)わせる。


やがてその視線は

コート外にいるギャラリー陣に向けられた。





『だっ……大丈夫！皆ありがとな！
本当に大丈夫だから！実は寝不足だったんだよね！
真面目に学校来てると課題が意外と多くてさ、』


「え……」


『今日はちゃんと寝るよ！
明日っからはしっかりするからさァ！』


「でも、」


『ほら！早く支度して来なって！』




Aは２年生達の背中を押し

自分はそそくさと部室の後ろへ向かった。




Aはとても言えなかった。

ギャラリーの中に例の３人が

凄い形相で自分を睨んでいたことなんて。



大事な仲間だからこそ

自分のせいで不快にしたくないことも。



"落とし前"ってものは

自分でつけるもんだということも。





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思ったより長くなりそうで震えてます。←

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