今と未来、僕と君 11 (ページ44)

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お構い無しに向かってくるイマジンを

力強く思いっきり蹴っ飛ばしたあと

また再び携帯に目を向ける

モモタロス｢なんだ…！？｣

突然のことに流石のモモタロスも動揺

とりあえず携帯を開き

そして普通の携帯のようにボタンを押して

耳に当てる

モモタロス｢もしもし…？｣

そこから聞こえてきたのは…

『相変わらず乱暴だなぁ、先輩は』

モモタロスを先輩と呼びちょっとバカにした話し声

良太郎『ウラタロス…！？』

その声は正真正銘、消えたはずのウラタロスの声

モモタロス｢亀！？なんでお前…！！｣

消えたはずのウラタロスの声が聞こえることに

モモタロスが1番驚いている

ウラタロス『そんなこといいから、この携帯使ってみてよ』

モモタロス｢お前どっからかけてんだよ！｣

ウラタロス『いいから早く』

なんで聞こえるのか気になるモモタロスだが

細かいことは気にするなとウラタロスはスルー

イマジン｢ぬぁあああああ！！｣

モモタロス｢邪魔だこの野郎！｣

背後から攻撃しようとするイマジンを

モモタロスは携帯を耳に当てたまま

難なく攻撃し返した

良太郎『モモタロス、なんだか分からないけどやってみて…！』

モモタロス｢やってみてって…｣

使い方も何が起きるかも全く知らないが

とりあえず一番下の段にあった赤、青、金、紫

4つのボタンを押してみると

順番にそれぞれのボタンが光り

そして

ウラタロス『行くよ！』

キンタロス『1人じゃ寂しいやろ！』

リュウタロス『行くけどいい？』

またまた消えたはずのウラタロスに加えて

今度はキンタロスとリュウタロスの声も

モモタロス｢うわっ！！｣

ありえないことにゾッとしたのか、驚いたのか

モモタロスが思わず携帯を手放し

地面に落っこち

偶然あった石にこれまた偶然ボタンがぶつかり

”クライマックスフォーム”

という音声が流れ

下の部分から長いレールのようなものが飛び出し

モモタロスを囲むように広がると

携帯ががっちりとベルトにくっつき

モモタロス｢うわぁ！！うおっ！！うぉおおおっ！！｣

どこからか

それぞれの変身フォームの電化面が飛んできた