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ポンコツ泥棒コンビが再び床板を剥がそうとした時、またしてもこの2人を不運が襲う
店のドアチャイムが風も吹いていないのにチリンチリンと大きな音を立てた
その音に驚いた男たちは出入り口を見つめる
そこには誰もいない
気のせいだと思い気を取り直して前を向くと…
｢あれ…！？いないっすよ！｣
｢え…？あれっ！？｣
仰向けに倒れて寝ていた良太郎の姿が
いつの間にか消えていた
男たちがビクビクと警戒しながら驚いていると─
「俺、参上！！」
いつの間にかテーブル席の椅子に
髪の毛が逆立ち、そこらへんのヤンキーやヤクザ顔負けのチンピラ顔をした良太郎が腰掛けていた
これは完全にモモタロスが憑依している
懐中電灯で照らし当てて姿が豹変していつのまにか隣にいた良太郎に男たちは
「うわぁ！！？？」
驚きの声を上げてまた腰を抜かした
なんかここまで来ると気の毒だ
きっとこの2人は良太郎並に運がない
M｢おいテメェら、ここに泥棒に入るとはいい度胸だな？｣
腰を抜かした泥棒ふたりに近寄るモモタロス
こんな夜中なのに来るなんて…
やっぱモモタロスは良太郎の番犬だ
というかもはや良太郎とその家族、店を守る番犬
桃太郎モチーフで鬼のような見た目だがやってることは番犬のそれにしか見えない
｢お前…｣
近づいてきた男に頭突きをお見舞するモモタロス
馬鹿力を持つイマジンの頭突きで立っていられるはずもなく男は軽く吹き飛ばされ
｢このやろ〜！！！｣
そしてもう一人の男が
凶器片手に殴りかかろうと飛びかかってくるが
その凶器がモモタロスに当たるはずもなく
その手で受け止めると凶器を取り上げた
男は凶器代わりに椅子を手にしてブンブン振り回すがこれまた当然モモタロスには当たらない。
M｢遊びたいなら相手になるぜ？｣
モモタロスがそう煽ると
男は怯むことなく椅子をモモタロスにぶつけようとした
でも椅子の足が天井の柱に突っかかって振りおろせない、流石はポンコツ泥棒
その隙を狙いモモタロスは軽く蹴りを入れた
M｢へへっ｣
泥棒を倒し笑うモモタロスの姿はもう悪人顔負け
圧倒的な力の差を見せつけた。
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作者名：ぽちゃた | 作成日時：2022年2月6日 16時
