私小児科医なんですけど。 Ryohei.A

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阿部side





「お邪魔しまーす」



下からAの声が聞こえる。


俺がAの家で過ごすこともあれば、Aが俺の家に来ることも勿論ある。



「亮平〜？」



やべ、呼んでる。




阿「おかえり」


「ただいま、風邪引いた？」


阿「え･･･」



は？なんでおかえりって言っただけでバレるの･･･？



「なんで、って顔してるけど、ちょっと鼻声だよ？」


阿「････ん、」



また俺の負け･･･。


でも、バレたなら仕方ない。



阿「A、俺の部屋行こ、」


「ん？いいけど･･･」




少し疑問を抱いたまま、ベッドに腰掛けるA。


阿「んっ、」


「わっ、ちょ、亮平？」




そっとAに抱き着く。




阿「しんどいけど、仕事絶対外せないの、」


「うん。」


阿「俺頑張るからぎゅーして、、？」


「自分から来てるじゃん、」


阿「違うの、Aの手こっち、」


「はいはい、無理しちゃダメだよ？」


阿「分かってるもんっ」


「すぐ"もん"って言わないの、ファンの子悶絶しちゃうでしょ？」


阿「仕事では使ってないっ」




少々呆れながらも、頭をポンポンと撫でてくれるA。




阿「きょー、帰っちゃだめ、」


「えぇ、ここで寝るの？」


阿「おねがい、」


「帰ります」


阿「A、お願い･･･」


「やだ」



でも結局Aが折れて、泊まってくれることに。

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