ずっと、もっと。 (ページ4)

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「じゃー俺ら帰るわ！」

外が夕焼けに染まろうとしている中、
4年の先輩たちが帰って行きうみと2人になる

「まじで先輩たちゲームして帰ったやん」

「うみもすればよかったのに」

「そしたらAが置いてけぼりじゃん」

スマホを見たまま、うみが答えた

そのさりげなく見せる優しさが

好きだと感じると同時に私も何年も苦しめる

私は先輩たちみたいに怜奈さんと順調？とか
聞いてやんない。聞きたくもない。

私の方が先に好きになったのに

だけどあなたの目に私が映っていないと気付いたのは
1年前のサークルの飲み会。

いつものようにうみの隣でふと顔を見ると

今まで見たこともないような顔をしたうみがいて

視線の先にはニコニコと笑っている怜奈さんがいた

ほんとは薄々気付いていたけれど、
あの日はっきりと自分の中で確信したのを覚えてる

それからしばらくして

＂Aは親友だから真っ先に伝えたくて！＂と、

私が大好きな人懐っこい笑顔で

残酷な報告をされたのは言うまでもない