ずっと、もっと。 (ページ28)

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課題も終盤、だらだらと雑談しはじめる

「高校の時もさぁ、こうやってよく繋げてたよな」

「うみ、ゲームばっかしてて
私が終わるって分かった瞬間焦り始めんのね」

「いや、だってガチでやってると思わんじゃん」

「課題やろーって電話繋げたらやるでしょ」

「まぁそれもあるけど、
普通に話したくて電話してたな」

なんで答えたらいいか分からず黙る

「…黙んなよ、なんか恥ずかしいやん」

「いや、ごめん(笑)
でも今もだけど、こういう時間私は好きだよ」

さっきまで顔合わせて帰ってたのに、
毎日家に帰っても電話するのが楽しみで仕方なくて
普通の電話だからうみには見えないのに
前髪整えたり、ちょっと可愛い部屋着を着たりして

浮かれてたなぁ、と苦笑気味に思い出す

「やっぱ、Aと話すの落ち着くわ～」

うみにとっては何気ない一言が
やっぱり私の心に深く刺さる

「…そろそろ寝ようかな！うみ終わりそう？」

「ん、終わる！また話そ」

「てか明日の1限ね(笑)…じゃ。」

あれこれ考えてるのを悟られたくなくて電話を切った