僕を好きだと言う泣き虫 sh7

ぽんさーん！ (46) ページ12

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『ぽんさーん！』

46「あ、Aちゃん、」





てくてくドームの廊下を歩いていると背番号４６が見えたので声をかける。振り向いた彼はにこりと笑った。





46「最近高浮上やな、」

『えへへ、はい、試合見るついでに晃迎えに来ました』

46「あ、そっか、もう同棲始まったんやな」

『はい！おかげさまで、』

46「もう付き合って何年？」

『んー１０年は経ちましたね』

46「高校の時からやもんなーよく懲りずに晃のこと支えてるよAちゃんは」

『むしろよく懲りずにあたしのそばにいますよ晃は』

46「っていうか、そんなに付き合ってるのに結婚せえへんの、」

『あーまあ、晃にもきっと色々考えがあって、あたしは晃のタイミングでいいと思ってるからいいんです、』

46「そっか、偉いな、Aちゃん」

『ふふ、それだけ晃が好きってことです』

46「いいこと、」





頭をなでなでしてくれるポンさんが好き。笑うとシワシワになるけど可愛いポンさんが好き。



ポンさん可愛いよねって言うとおじさんだぞって晃はいつも笑うんだ。





「あ、ポンさんAの子守あざす」

46「お、彼氏のお出まし」

『子守て』おい

「お待たせ、帰ろ」

『うん、』

「ポンさんお先に失礼します、また明日」

46「おん、お疲れ」

『えーポンさんともっと話したかったなー』

46「はは、なら今度飯行こ、３人で」

『やった、行きます！』

「俺も？」

46「もちろんやろ、晃おらんと色々誤解が生まれる」

「そっか、」

46「またね、Aちゃん」

『はい！また！』





お疲れ様でした！と笑うとポンさんもじゃあね、と手を振ってくれたのがなんだか嬉しかった。





(ポンさーん構ってくださーい)
46(また来たの？)



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ポンちゃん引退寂しいな。もうちょっと見たかった。でもお疲れ様でした。ポンちゃんの笑顔が好きなのはわたしです。でもポンちゃんの方言わからなかった！(笑)

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