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ー慎side
秋夜「なんて言えって言うんだよ、父親が浮気して離婚するから引っ越すってか?
一番の親友のお前にだって、そんなこと言えるかよ!」
慎「…ごめん。」
秋夜の話を聞いて、俺がどれだけ恵まれていたのかを突きつけられた。
秋夜「姉貴、言ってたんだ。
あの二人の血が流れてるってことは、もし私に大切な人ができてもその人を傷付けることになるかもしれない。
そんなのは嫌だって。
…だからもう、好きな人は作らないって。」
慎「…。」
俺は何も言わなかった。
言えなかった。
秋夜は溜息を吐いて俺を見た。
秋夜「…だからさ、慎が姉貴の大切な人になってやってよ。
俺さ、姉貴には誰よりも幸せになって欲しいんだよね。
慎が姉貴のこと幸せにしてやって。
正直親友が姉貴と付き合うって複雑だけど、でも何処の馬の骨かも分からないような奴より慎の方が1億倍マシだからさ。」
慎「…シスコン。」
秋夜「うるさいな。」
慎「…ありがと。」
秋夜「ん。」
慎「秋夜は彼女とかいないの?」
秋夜「いないよ。
別に欲しくない訳じゃないけどさ、今じゃなくてもいいかなって。」
慎「そっか。」
秋夜「好きな人ができたら真っ先に慎に言うよ。」
慎「うん、待ってる。」
秋夜「その代わり、姉貴と上手く行ったら飯奢ってもらうから。」
慎「うん、いいよ。
なんでも奢ってあげる。」
秋夜「約束だからな。」
そう言って、秋夜はグラスを俺のグラスに軽くぶつけた。
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Nayuu(プロフ) - おおおおお (2020年10月8日 2時) (レス) id: 261f0e1c06 (このIDを非表示/違反報告)
直実(プロフ) - Nayuuさん» あっ、そういうことですか。この後慎くん頑張りますよー(ネタバレすんな) (2020年10月2日 9時) (レス) id: d65686c528 (このIDを非表示/違反報告)
Nayuu(プロフ) - えっとね、慎くんはどうするんだろうって 本当は違うこと書こうとしてたのに忘れた (2020年10月2日 3時) (レス) id: 261f0e1c06 (このIDを非表示/違反報告)
直実(プロフ) - Nayuuさん» 何がですか? (2020年10月1日 17時) (レス) id: d65686c528 (このIDを非表示/違反報告)
Nayuu(プロフ) - どうしよう (2020年10月1日 10時) (レス) id: 261f0e1c06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:直実 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/naomi_shogkazu
作成日時:2020年1月17日 18時