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クリスマス当日。
桜木町駅前でバスを降りた。
『ちょっと早すぎたかな』
お昼すぎに待ち合わせだったけど、余裕を持って行こうと思ったら約束の20分前に着いてしまった。
バスターミナルから駅前広場に歩いて向かうと、大勢の人で溢れ返っている。
『さすがにまだ来てないよね…？』
ところが、早くも長尾くんらしき人を見つけた。
たくさんの人が行き交う中、風車の下に立っている彼はお洒落で一際目を引く。
いつも私服はストリート系の印象だけど、今日は黄色のパーカーに白のコーデュロイパンツ、さらに白のフリースジャケットを合わせていた。
謙「…あ、Aさーん！」
スマホから顔を上げ、こちらに気づいた彼が小走りで近寄ってくる。
『て、天使…』
謙「ん？なんか言うた？」
『なんでもない！ごめん、待たせちゃったかな？』
謙「いやいや、俺が楽しみすぎて早よ着いただけやから」
『わたしも、今日は楽しみにしてたんだよね』
謙「ほんま？嬉しい！」
長尾くんがはにかんだような笑顔を見せた。
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作者名：雪 | 作成日時：2022年11月24日 4時
