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謙「へ？」
『長尾くんの、好きなもののことを話すときの楽しそうな顔が見れて嬉しい。
あと、わたしって本当に趣味が少ないから…新しい世界が知れてありがたいかな』
謙「…」
そうこうしているうちに、やっと注文したドリンクを受け取ることができた。
「モチモチやー！」『おいしいね』なんて言いながら、タピオカドリンクを飲む。
この時間がずっと続けば良いのに、と思った。
謙「…そういや、彼とはおつき合いどのくらいなんですか？」
『…５年かな』
謙「ながっ！」
長尾くんが驚いて目をぱちくりしている。
『うん…
でも最近ね、よくわからなくなっちゃったんだ』
謙「ん？」
長尾くんが真剣に話を聞こうとしてくれている。
『……彼、大学のサークルの２個上の先輩でね、大学２年の頃につき合い始めたの。
彼が就職して忙しくなってからも、それなりに楽しくやってたんだけど…』
謙「うん」
『わたしが就職してから休みが合わなくなったの…
そうしたら、ある日彼に"仕事辞められないの？俺が働いてるんだから、必要ないんじゃないか"って言われて。
どうしてもやりたかった美容部員の仕事だったけど、１年で辞めちゃった。』
謙「そうやったんや…」
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作者名：雪 | 作成日時：2022年11月24日 4時
