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謙「そう！やから、最近は特に悩んでないけど夕日見に来てて。
今日は、Aさんにもここから見える夕日を見せたかった。」
そう言ってこちらを見つめる長尾くんの表情は、いつになく大人っぽくて。
『……』
思わず目が逸らせなくなった。
謙「俺でよかったら話聞きますよ」
そして、すぐにいつもの優しい笑顔になる。
『…彼と喧嘩してね、』
謙「うん」
『なんていうか、自分が謝れば済む話だとは思うんだけど、今回はわたしも折れたくないって意地張っちゃって』
それから近くのベンチに座り、この前のことを話した。
謙「…なるほど」
わたしの話を聞いて、長尾くんが「うーん」と考えている。
『…ごめんね、こんな話聞いてもらっちゃって』
年下の長尾くんに甘えちゃって、我ながら恥ずかしくなる。
謙「いやいや！聞き出したの俺やから。
んー…まあ生意気なこと言ってしまうけど、彼はAさんにちょっと甘えすぎかなって。
今は忙しくて余裕がないのかもしれんけど、言い方があると思うし。」
『だよね！？』
わたしが必死すぎるのがおもしろかったのか、長尾くんはククっと笑っている。
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作者名：雪 | 作成日時：2022年11月24日 4時
