今日:30 hit、昨日:40 hit、合計:75,100 hit
小｜中｜大
＊31 ページ31
『……えっ、むりむりむり！』
びっくりして声が大きくなる。
誰もいない店内に、わたしの声が響いた。
謙「店長さんには俺が言うから。任せて」
にっと笑う長尾くん。
そして、大きな声で「店長さーん」と呼ぶ。
早「ん？どした？」
すぐに早織さんが奥から出てきた。
謙「なんか、Aさん今日体調悪いみたいやで」
早「えっ、そうなの！？」
早織さんが驚いて目を丸くする。
『え、えと…』
長尾くんのほうをチラッと見ると、早織さんに見えないようにウィンクしている。
『………はい』
ごめんなさい、早織さん。
早「気づかなくってごめんね…！もう後はやっとくから、今日は早退して！」
『え、でも…』
渋るわたしに「いいから！」と言う早織さん。
早「あ、でも家までひとりで帰れる？タクシー呼ぶ？」
『あ、そこまでしなくても！近いし、帰れます！』
謙「僕送ってくんで、大丈夫っすよ」
『えっ！？』
早「えーほんと？じゃあ、長尾くんお願いしちゃって良い？」
謙「任せてくださーいっ」
笑顔でピースする長尾くん。
『……』
なんだか、本当に頭が痛くなってきた気がした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 352人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雪 | 作成日時：2022年11月24日 4時
