もし君と、違う形で出逢っていたら 3

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それからわたしは学校を3日休んだ。

久し振りの学校がなんだか少し緊張するのは

優太に会うのが怖いからかもしれない。



「あ、Aちゃんおはよ〜もう風邪は治ったの？」

「うん！もうバッチし」



玄樹くんに向かって親指を立てると苦笑いで返された。

まあそんなことはいつもの事だから気にしないけど

隣の席が空っぽで、それは凄い気になった。



「岸くん、風邪で休んでるよ。きっと誰かさんのが移ったんだね」



悪戯っ子の顔して笑う玄樹くんに

わたしは申し訳なさの前に、熱が出た日

抱えてくれたのはもしかして優太？なんて考えてしまった。



「A、もう大丈夫なん」

「うん。紫耀もメッセージとかで気にかけてくれてありがとね」



熱で寝込んでいる中、紫耀の送ってくれる

メッセージとのやり取りがいい具合に楽しくて

熱が下がってきた後半は暇にならず助かっていた。



「ううん、治って良かったよ」



それから1時間目が始まってからずっと

隣の席が空いている、いつもと違う景色に慣れることは無かった。

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