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涙を流す月城に近くにあったティッシュを渡した。
良かった、こいつに何事もなくて。
「優太、行かないとだめだよ」
手渡したティッシュで涙を拭った月城は
力強い目で俺を見ている。
「こんなこと私が言うなって感じだけど。優太に今日の日を一生後悔させるなんて、私耐えられない。1年後なんて意地張ってないで今行きなよ!」
「でも‥」
「でもじゃない!Aちゃんの好きなところ思い出してみて?沢山出てくるんでしょ?その全部を誰かに取られてもいいの?」
走馬灯のようにAの笑顔や泣き顔が頭の中を駆け巡った。
自然と足に力が入って扉に向かって走り出すと
優太!って呼び止める月城が貸していたダウンジャケットを
俺に向かって投げた。
「今までありがとう。大好きだったよ」
頷く事しか出来なかったけど
月城のおかげでAへの気持ちが更に大きくなったのは事実で
10年以上言えなかった好きも月城のおかげで言えたんだ。
俺だってその辺は感謝してるよ。
「もしもし、いわげん!?」
みぞれだった雨が雪へと変わった空の下で
白い息を吐きながら走っている俺はとりあえず
いわげんに電話をかけた。
「なに?‥‥もしかして走ってる?」
「俺やっぱりAに告白するよ!今から伝えに行く!」
「それでこそ岸くんだよ。あ、でも待ってAちゃんがどこにいるか分かるの?」
確かにそうだ。ピタリと動きを止めた足。
呼吸が苦しい中頭をフル回転させても、
今Aがどこにいるかなんて分かるはずもない。
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みょん氏(プロフ) - さささん» スレ違いからのラブラブ!&廉くんですね!考えてみます。リクエスト本当に助かりました!ありがとうございます! (2019年10月22日 18時) (レス) id: 3e1e1a76ac (このIDを非表示/違反報告)
みょん氏(プロフ) - きゅんさん» コメントありがとうございます!デートさせてみますね。本当に助かりました! (2019年10月22日 18時) (レス) id: 3e1e1a76ac (このIDを非表示/違反報告)
ささ(プロフ) - こんにちは。やっと両思いになりましたね♪二人のイチャイチャ話が良いです。個人的にはスレ違いからのラブラブが大好きなので、新たなライバル廉くん登場!?とかも好きです。 (2019年10月22日 16時) (レス) id: bafeb54348 (このIDを非表示/違反報告)
きゅん(プロフ) - 二人がデートに出かけるお話が見たいです! (2019年10月22日 7時) (レス) id: 024a42f5a5 (このIDを非表示/違反報告)
きゅん(プロフ) - やっと結ばれましたね!二人のお付き合い編、どんな二人が見れるのか楽しみにしています! (2019年10月18日 2時) (レス) id: 024a42f5a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みょん氏 | 作成日時:2019年10月12日 2時