第36話 ページ37
しーと静まり返っていた会場が地鳴りがしそうなくらいの大きな声に包まれた
大歓声とは程遠い疑問の声だ
あれは誰だとかサプライズの芸能人かとかとにかく私が何者なのかを知りたがる声
もちそんそんな声を今まで一度も聞いたことのない私は怯んで後ずさりしてしまった
そんな私にユンギヒョンがマイクに拾われないくらいの声で先に楽屋に戻ってろと言ってきた
私は黙って頷き観客席に向かって一礼してからそそくさと楽屋へと歩を進めた
楽屋に着くとメイクさんやスタイリストさんや他のスタッフの方が私の事を一斉に見た
そりゃそうだろう
さっき楽屋に来た一般人のただのBTSの友達だと思っていた人間がいきなりステージで歌ったのだから
今までそんなの見たことないだろうな
まずいことになったな、なんて思いながらも心臓はまだドクンドクンと楽しかった余韻を忘れていなかった
気まずくて一番隅っこの席に丸まって座ってみんなを待っていた
あ、ここにモニターがあるんだ。
斜め上を見上げれば会場を見られるモニターがあった
やはり先ほどと同じようにARMYは困惑している
どうするんだろう。
こんな時一番に解決してくれるのはやっぱりこの人なんだ。
RM「ARMY！驚かせましたか？驚きますよね。だけどあの子の歌最高だったでしょ？僕たちの大事な大事な弟であり兄です。皆さんも絶対好きになってくれると思います。だって僕たちが好きな音楽を愛してくれているARMYだから。あまり詳しくは言えないけど愛するARMYにはやく紹介したかったんです。今度また詳しくお話しさせて頂く機会を必ず作りますのでそれまでたのしみに期待していてください。」
リーダーの挨拶でさっきまであんなに大騒ぎしていた会場中が一斉に静かになり拍手まで起きている。
最高かよ！感動的な挨拶で号泣だよ！
さっきの緊張の糸も溶けたのとナムジュンの言葉で私は一人で大号泣してしまった
そのあと彼らは2曲披露しコンサートは無事？に終わった
楽屋に戻ってきたメンバーにいきなり変なことするなと怒ろうとしたのに。
私のそばに来て泣いてる私をみんなが抱きしめてくれた。
そんなことされたら怒らないよ。
そんな私のどこにもぶつけられない怒りをぶつけてくれたのはマネヒョンだった。
MG「お前ら！！！！！なにしてるんだ！！！勝手なことして！！！」
さっきまでの感動的な雰囲気が一瞬で崩れ落ちた(笑)
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たえたえててまる(プロフ) - ハナさん» コメントありがとうございます！毎日更新していけるように頑張りますのでよろしくお願いします！！！ (2018年11月19日 0時) (
レス) id: 927052c14b (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - めちゃくちゃ面白いです！これからも頑張って下さい！ (2018年11月18日 23時) (レス) id: d43ec7aa19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たえたえててまる | 作成日時：2018年11月14日 15時
