ウチの紅一点、ヤバいんです。【BTS】

49.愛嬌 ページ49

〜Ange side〜

私は愛嬌が苦手だ。

いや、苦手というより嫌い。

やりたくない。

自分の黒歴史をこれ以上増やしたくない。


ほら、可愛い子がやったら可愛いじゃん。

もう求婚したくなるじゃん。


でもさ、私がやったらどうなると思う？

氷河期に突入するよね。


いやまず、男性にも劣らないこのハスキーすぎるボイスで愛嬌をやったらキモすぎて私が無理。

皆んなもまだ死にたくないでしょ？

まだ生きたいでしょ？


ということで、私は今まで愛嬌というものをやってこなかったんだけれども、今ついにあの愛嬌をやらなければならない時がきた。

いやね、最初は拒否ったんだけど、MCがやれってうるさくて。

…後でこのMC祟るわ。


てな訳で、私は愛嬌をすることに。


…もう無難にぷいんぷいんでいいよね。


『ぷいんぷいーん(棒)』

MC「そんなんじゃ全然ダメ！もっと可愛く！上目遣いで！」


殺す！！！！！

そんなに私に可愛さを求めるな！！！！！

可愛さが欲しいなら他をあたれ！！！！！


もういいよ！！！！！

やってやるよ！！！！！


『ぷいんぷい〜ん♡』

会場「……」


…え、なんで？

愛嬌やれって言ったのそっちだよね？

なんでこんな空気になるの？

本当に氷河期突入したんだけど。


MC「…よ、よかったよ！可愛いかった！…うん、可愛いかった！」


…え？

なんで今可愛かったって言った後一瞬確認したの？


メンバーも皆んな私を冷めたような目で見つめている。


…もう一生愛嬌なんてやらないから！！！！！




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