ウチの紅一点、ヤバいんです。【BTS】

34.毒舌 ページ34

〜SUGA side〜

ウチの紅一点の交友関係はかなり広い。


他の紅一点物語では、メンバーがバリアを張っててなかなか友達ができない、みたいなのが多いけど。

ウチの紅一点はそんなこと全くない。

もともと人見知りではないし、ウチのメンバーもあんまりあいつのことは心配してないし。

それに、あいつは自分に害を与えてくる奴は即締め上げるから。


例えばこの前びっくりしたのが。


ある音楽番組で、後輩のナムジャグループが俺らに挨拶しに来た。

そこで、Aのファンだと言う奴がAに絡みに行った。


ナムドル「僕、Aさんのファンで…」

「えー！ありがとうございます！」

ナムドル「よかったら握手してもらえませんか？」

「喜んで！」


ウチの紅一点、外面はいいからな。

いや、その言い方だとかなり悪い奴みたいに聞こえるけど。

そういう意味じゃなくて、いつもはギャーギャー騒いでるのに、こういう時はちゃんと対応していて。

流石だな、とは思う。


そんなことを考えてたらいつのまにか2人は仲良くなっていたらしく、連絡先まで交換していた。


そいつがいるグループとは今回のカムバ期間が被っていて、何回か音楽番組で一緒になった。


ある日、俺とAとジョングクという謎メンツで自販機に向かっていた時、そいつに会った。

そこで、そいつが言った言葉。


ナムドル「僕、ヌナのこと好きです！前に言ったファンだっていうのとは違くて、本当に恋愛的な意味で…」


おいおい、マジかよ。

ジョングクも目を見開いてる。

こんな奴のことを好きになるなんて物好きもいるもんだな(そこじゃない)。


「ごめんね、私はそういう風に見てなかったから…今まで通り、先輩後輩として仲良くしてくれる？」


Aがそう言うと、ナムドルは衝撃の一言を放った。


ナムドル「ははっ、見事に騙されましたね、ヌナ。僕もヌナのことはそういう風に見たことないですけど。ただちょっとからかってみただけですよ笑笑」


…こいつやべぇ。

俺がその男に文句を言おうとした瞬間。


「はぁ〜？こっちだって正直あんたのことはしつこい奴だと思ってたよ。大体そこまで特別仲良い訳でもないのに毎回絡んできてさ、こっちも相手するの面倒だったんですけどー。あ、このこと事務所に言っとくから。連絡先も消しとくね。じゃあね！」


…悪いのはナムドルだけど、こいつも結構言うな。




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