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『…は、血ィ出てるじゃん』
刀を交え合う海兵と海賊の間を縫って見えた黄猿は口端から僅かに血を流しており、先程の攻撃は効いたのだと分かる。
となれば、呪力を込めるのがキーなのか。
この世界で呪力と悪魔の実は一体なんの関与があるのかは知れないが、十分な情報。これで渡り合うことができるかもしれない。
引き換えとして受けた攻撃で痛む頭から垂れた血を髪をかきあげる次いでに拭い、チャキ、と薙刀を手の中で軽く回す。
思わぬ強敵に口端が吊り上がるのを感じながら、深く姿勢を落として飛び出そうと足に力を込めた。
「__オヤジィ!?」
と、聞こえてきた悲鳴に近い叫び声に思わず足を止めて顔を向ければ、血を吐き苦悶の表情を浮かべる白ひげさんの姿があった。
私はすぐに白ひげさんの元へ駆け出す。
こちらの戦力の圧倒的な要は彼だ、こんなチャンス海軍が見逃すわけが無い。
ゆっくりと赤犬が白ひげさんへ近付いて言っているのに気付いた白ひげ海賊団の人達が動き出すが、それも他の大将に邪魔される。
勿論、私だって黄猿の射程範囲内だ。
視界の端にチラつく黄猿が指先を私へ向け__
「__屈め、依り代」
『!』
「次は下じゃ、前にも来る」
件の指示通り屈みほとんど這う姿勢で走り、今度は大きく上に跳躍、行く手を阻むように飛んできた光線には一歩を大きく踏み出し最速を出すことで回避した。
件に一体なんの心変わりかと問う暇もないまま、いつの間にか目の前に手をマグマへと変えた赤犬の姿を捉えられる距離まで近付いており、私は力を込めるべく息を一瞬止め薙刀を左手に持ち替える。
ロギアに触れる条件は、推測では呪力。
最悪、今の状況は攻撃なんて効かなくてもいい。
ただ、妨害さえ出来れば。
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なぎしば(プロフ) - 改革さん» ご指摘ありがとうございます。確認したところ訂正すべき箇所が分からなかったのですが、具体的にどのセリフか教えて頂けますでしょうか? (4月20日 0時) (レス) id: 520c46c8a4 (このIDを非表示/違反報告)
改革 - 三話の一方通行って話の中のセリフがおかしかったです。 (4月18日 9時) (レス) id: bf669bb16c (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 作者さんの素晴らしい語彙力で、戦闘シーンの緊張感などリアリティ満載の作品が楽しめました!とっても面白いです、ありがとうございました。 (2月25日 10時) (レス) @page33 id: 991a92c757 (このIDを非表示/違反報告)
なぎしば(プロフ) - わたあめさん» 感想を頂けてとても嬉しいです!更新頑張りますので、これからも飽きずにお付き合い頂けたら幸いです! (5月14日 16時) (レス) id: b937c10b42 (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ - 凄く面白かったです!テスト前なのに一気見しちゃいました笑更新頑張ってください!! (2023年5月11日 0時) (レス) id: ddaf0618b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なぎしば | 作成日時:2023年2月7日 17時