廻った世界で月を探す【ONEPIECE】【呪術廻戦】

鰐とてオカマには勝てぬ ページ12

．

「このままだと氷に打ち付けられて死ぬガネ！」

「どっか海、海！！」

『馬鹿ですか？！
この高さから落ちれば海もアスファルトと同じ硬さですよ！
物理って知ってます？！』

「物理なんて知るかぁ！」

「アスファルトって何だ〜！」




勢いよく放り出された体が落ちていくスピードは尋常ではなく、それでもここまで会話ができるのはそれほど高い位置から落ちているから。


つまり言い換えれば＿＿間違いなく海か氷に叩きつけられて私たちは死ぬ。



文明の遅れを感じるこの世界ではどうやら教育や科学もそこまで普及していないようで、大人なら当たり前の常識も通じない。



どれだけ脳筋で生きてきたんだ。
…いや、インペルダウンの釜茹での時点でここのフィジカル基準がおかしいことには薄々気付いていたが。



どうにか助かる方法はないかと風圧に負け閉じそうになる目を辛うじて開けていると、随分遠くに見えた処刑台。


そこに座るのは、私たちが追いかけてきた彼。




『エースさん…！』

「＿＿まずは自分の身を心配しやがれ」

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