▶悪夢:≠傍観者 ページ1
五条side
「__さぁて、外はどうなってるかな」
がらりと、腰掛けた骨の山が音を立てて崩れた。
「僕が封印されて、五条悟の名前で幅を聞かせてた子達の事は…考えたくは無いな」
特段気をかけていた宿儺の器、虎杖悠仁。
ほとんど自分のわがままで延命していたような子だ、頭の固い上層部が僕が居ないうちにどんな決断を下すかなんて目に見えてる。
それに、僕の存在に怯えて行動を控えていた奴らだって多いだろう。
外がどんな地獄かなんて想像に容易かった。
「そもそも僕がここから出れたとして、まだ立場があるかどうかも危うい」
足元に転がった骨を一つ拾って、手の中で回す。
「後は__」
思いを馳せるのは、他の生徒たちとは違う、一際強い思慕を抱いていた彼女。
こちらを見上げるあの紫水晶の瞳が、好きだった。
「Aが自分の術式と__件の正体に気付けるかな」
呪われたこの目は、見えていた。
彼女の抱える
「ここが地獄かどうかは、君次第だ」
たとえ彼女の命が既にこの世界に無くとも。
大丈夫、僕はずっと彼女を見てきたのだから。
彼女なら“ソレ”を成し遂げてくれると、信じている。
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なぎしば(プロフ) - 改革さん» ご指摘ありがとうございます。確認したところ訂正すべき箇所が分からなかったのですが、具体的にどのセリフか教えて頂けますでしょうか? (4月20日 0時) (レス) id: 520c46c8a4 (このIDを非表示/違反報告)
改革 - 三話の一方通行って話の中のセリフがおかしかったです。 (4月18日 9時) (レス) id: bf669bb16c (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 作者さんの素晴らしい語彙力で、戦闘シーンの緊張感などリアリティ満載の作品が楽しめました!とっても面白いです、ありがとうございました。 (2月25日 10時) (レス) @page33 id: 991a92c757 (このIDを非表示/違反報告)
なぎしば(プロフ) - わたあめさん» 感想を頂けてとても嬉しいです!更新頑張りますので、これからも飽きずにお付き合い頂けたら幸いです! (5月14日 16時) (レス) id: b937c10b42 (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ - 凄く面白かったです!テスト前なのに一気見しちゃいました笑更新頑張ってください!! (2023年5月11日 0時) (レス) id: ddaf0618b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なぎしば | 作成日時:2023年2月7日 17時