106 ページ6
〜A〜
承太郎｢A？どうした」
承太郎さんに声をかけられてハッと我に返った
時間逆行
私が恐怖する未来に辿り着く分岐点まで戻る
ただ、何に恐怖をしたのかわからない
逆行する前とした後では記憶が曖昧だ
普通は過去に戻って未来を変えるなんて許されざる行為
戻れるだけ有り難いんだけどね
今は確か…承太郎さんと………何かをしてて
その何かが思い出せない
承太郎｢自分から肝試しに誘ったわりには心ここに在らずだな」
｢や、やだなぁ！そんなことないですよ」
そうだ
肝試しをやってたんだ
それとは別に早く恐怖の正体を見つけないと
肝試しってことは脅かすお化け？
でも相手が人だってわかってるのに時間逆行なんかするかな
考えていると、吉良さんと一緒にいた女性が承太郎さんに抱きついた
突然すぎて心臓が止まるかと思った
承太郎｢おい。いつまで引っ付いてるつもりだ。さっさと離れろ｣
力ずくで引き剥がして私の手を取った
吉良さんに挨拶しなくていいのかな
悩む私にお構いなしに歩くスピードは上がる
吉良さんの姿が見えなくなると承太郎さんは何の前触れもなくキスをしてきた
熱を帯びた唇は風が吹くことにより冷たさを感じる
｢っっ……！？////｣
何をされたのかハッキリと意識すると自分から手を離して、ゴールまで走った
そこには仗助くんと億泰くんがいた
仗助｢どうしたんだよ。そんなに慌てて｣
億泰｢お化けでもいたのかァ？｣
｢そう…じゃないけど……｣
思い出すとプシューって湯気が出る
承太郎さんは何であんな事を……？
間違えたにしてはハッキリと私を見ていた
億泰｢おやぁ？あそこにいるのって、ほら、あのー……吉良さんじゃねぇか？｣
仗助｢本当だ。あの人もこういうのに興味あんだな｣
ゴールした吉良さんは冷ややかな目で承太郎さんを見ていた
敵意を向けるというか、そんな感じ
吉良｢奇遇ですね｣
それは私に言われた
さっきのが気のせいじゃないかと思うぐらい私を見る目は優しい
｢そ、そうですね｣
吉良さんを見てると心臓がいつもより速く鳴る
承太郎さんが近くにいるだけで身体が熱い
仗助くんと億泰くんを連れてこの場を去ることにした
怖くてたまらない
何が怖いのか、“誰が”怖いのか
あそこに居続けてはいけない
吉良｢もうダメだ。我慢できない。早く君が欲しい｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 242人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まゆ(プロフ) - さくらさん» ありがとうございます！ようやく完結の目処が立ってきたので、このまま一気にゴール……出来たらいいなと思ってます(><) (2022年10月10日 19時) (
レス) id: ee04455451 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 初コメ失礼します！この作品面白くてつい一気読みしちゃいました！更新頑張ってください🔥楽しみに待ってます！ (2022年10月10日 12時) (レス) @page18 id: 2a8d4606f0 (このIDを非表示/違反報告)
chiotea(プロフ) - 続き楽しみにしています。 (2022年3月20日 1時) (レス) id: 41baf9785a (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - おさばさん» コメントありがとうございます！！最近は更新ができなくて申し訳ないです(><) (2021年2月22日 7時) (レス) id: 8902c85bfe (このIDを非表示/違反報告)
おさば(プロフ) - 初コメ失礼します！すっごい面白いです…！！更新楽しみに待ちます！無理はなさらず…！ (2021年2月22日 1時) (レス) id: 1de1f7238a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まゆ
| 作成日時：2018年7月7日 22時
