103 ページ3
〜吉良〜
女性社員｢キャー吉良さーん。こわーい」
会社の上司に無理やり参加させられた肝試しの会場で後輩の女性がやたら触ってくる
こんなお粗末な物の何が怖いんだ
ここにいるのがAさんだったら………
いくらでも私を抱きしめてもいい
そんなことよりこんなとこをAさんに見られでもしたら……
あ…れは………
Aさんと承太郎があろうことか……
Aさんは顔を赤くしながらも承太郎の腕にしがみついたまま
二人を離さなくては
その前にこの女……
Aさんに誤解されたらどうする！！
キラークイーンで消すか？
ダメだそんなこと
真っ先にわたしが疑われる
｢あれ吉良さん？」
吉良｢っ！や、やぁ。偶然だね」
最悪だ
よりによって腕に抱きつかれている時に出会ってしまうなんて
こんなことなら消しておくんだった！！！
｢……彼女さんですか？」
吉良｢違う！」
｢そ、そうなんですか…」
Aさんだけには勘違いされたくない
わたしの想い人は君だけなんだ
承太郎に歪んだ情報として広められるのも嫌だが
承太郎｢行くぞA。邪魔をしたら悪いだろ」
わたしの想いに気付いたのか、それとも単に二人きりになりたいのか承太郎は立ち去りたそうだ
こんな暗がりで男女が二人きり
さっきのキスといい
まさかそれ以上を……？
｢あの吉良さん。また」
吉良｢また……」
遠くなっていくAさんの腕を掴めないことがもどかしい
この女さえいなければ承太郎を始末できたのに
女性社員｢今の人達お知り合いですか？」
吉良｢ちょっとね」
女性社員｢今の男の人素敵ですね……あ、吉良さんのほうがもっと素敵です！」
これは……使えるかもしれない
吉良｢それならすぐ二人を追いかけようか」
女性社員｢え？」
吉良｢彼とゆっくり話してみるといい」
女性社員｢ええー。私なんかが相手してくれるかな……｣
そう言いながらも顔は期待に満ちている
女なんてのは男なら誰でもいいのか
前を歩くAさんの腕を掴むと耳を塞ぎたくなるような甲高い悲鳴を上げた
｢き、吉良さ……」
吉良｢すまない。驚かせるつもりはなかったんだ」
目にたくさんの涙を浮かべるAさんをどうしようもなく苛めたい
そんな心のザワつきを抑えて承太郎とこの女を二人きりにすることに成功した
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 242人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まゆ(プロフ) - さくらさん» ありがとうございます！ようやく完結の目処が立ってきたので、このまま一気にゴール……出来たらいいなと思ってます(><) (2022年10月10日 19時) (
レス) id: ee04455451 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 初コメ失礼します！この作品面白くてつい一気読みしちゃいました！更新頑張ってください🔥楽しみに待ってます！ (2022年10月10日 12時) (レス) @page18 id: 2a8d4606f0 (このIDを非表示/違反報告)
chiotea(プロフ) - 続き楽しみにしています。 (2022年3月20日 1時) (レス) id: 41baf9785a (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - おさばさん» コメントありがとうございます！！最近は更新ができなくて申し訳ないです(><) (2021年2月22日 7時) (レス) id: 8902c85bfe (このIDを非表示/違反報告)
おさば(プロフ) - 初コメ失礼します！すっごい面白いです…！！更新楽しみに待ちます！無理はなさらず…！ (2021年2月22日 1時) (レス) id: 1de1f7238a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まゆ
| 作成日時：2018年7月7日 22時
