4人のスタンド使いに惚れられた女の子 第3部

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〜吉良〜



Aがわたしを拒絶していた？


そんなはずはない


虚ろな目はAの本心を私に届かせた


誰も殺されないよう、わたしの機嫌を損ねないためだけに必死にわたしの愛を受け入れていた



これはまやかしだ！！


わたし達は互いに愛し合っている！！


承太郎｢吉良吉影。Aをこちらに渡せ｣


吉良｢黙れ。Aを呼んでいいのはこのわたしだけだ。わたしだけがAの側にいる権利がある｣


母親｢Aは連れて行かれたんです。“邪神様”に｣


店に入ってきた女性はどこかAに似ている


承太郎｢アンタ……Aがこうなった原因を知ってんのか｣


母親｢以前、我が家に来たとき地下から何か持ち出しませんでしたか？｣

※54


承太郎｢いや。それが今回のことと関係あるのか｣


露伴｢承太郎さん。ここでは人目がつきます。場所を移動しないと｣


承太郎｢そうだな。吉良吉影。おめぇもついてこい｣


指図されるのは気に食わんが、Aがこうなった原因を知るにはついて行くしかない



承太郎が宿泊する杜王グランドホテル


Aを寝かせて、母親から話しを聞くことになった



そんな大層なことでも、難しい話しでもない



遥か昔、魔女の力を授けた怪物がいた

その力はスタンドと同じで適合しなければ使えない


力が使える者がいないから、滅んだとされていた


Aが生まれるまでは


母親｢特別な力を授けた理由は驚くほど簡単でした。先祖に恋をしてしまっただけ｣


仗助｢こ、恋？｣


母親｢邪神様は人ならざる者だから人じゃなくしたかったんだと｣


承太郎｢死者を蘇らせちまったAは邪神に気に入られたわけか｣


母親｢私達一族は魂が同じで、邪神様は先祖の魂に見惚れたと言ったほうが正しいのかもしれません｣


承太郎｢俺に何か持ち出したかと聞いたな。あれはどういう意味だ｣


母親｢秘石 黒陽。アレは手にした者に魔女の力を反映させます｣


承太郎｢ほう？反映｣


あの日の拒絶がAの力であることがバレた


母親｢アレには本来の役割があって、護ってくれるんです。邪神様から魔女を｣


承太郎｢待ちな。護る？護るって言ったのか？Aを邪神から……！！それはつまり……。Aの周りで不可解なことが起こる。まるで！Aを殺そうとするように｣


母親｢邪神様は殺してから、その魂を奪うのです｣


吉良｢それで？Aを起こす方法は！？｣


母親｢こちらからはありません｣

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