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彩音「A、なんか今日嬉しそうだね」
「ふふーん、わかる？わかっちゃう？」
彩音「わかるよ、いい事あったの？」
「それがさぁ、昨日…先輩に抱きしめられたのっ」
彩音「えっ、急展開！何があったのさ」
「うーん、よくわかんないんだけどねっ」
彩音「なにそれ。それで浮かれてんの？」
廉「へーっ、Aは平野先輩が好きなんやー」
「あっ、廉くんっ！聞いてたの？！」
廉「聞こえて来たんやーっ、」
彩音「よりによって…永瀬廉…」
廉「でもなぁ、平野先輩にはずっと片思いしてる人がいんねんで。」
「えっ、廉くん知ってるの？！」
廉「まぁな、」
「だれだれだれーーーっ、教えて！」
廉「聞いてどーすんねん。」
「どーもしないけど…一応。」
廉「3年の工藤光先輩やて」
「工藤…光先輩…っなんで廉くんが知ってるの？」
廉「岸先輩から無理やり聞いた。」
「え、いつの間に仲良くなってたのっ」
廉「まあな、工藤光先輩がいるうちは、Aに勝ち目はないって事やな」
「べ…別にそんなんじゃないもん…」
廉「ふーん、付き合いたいとかじゃないってこと？」
「うん。先輩の近くにいれればそれだけで…」
廉「それは嘘やろ、なら…平野先輩と工藤先輩が付き合うことになったら、祝福できんの？」
「それはっ…」
廉「そーんな辛い恋よりさぁ、…俺と付き合わない？」
「……えっ？」
彩音「ちょっと、何言ってんのよ」
廉「俺、最初からAのこといいなぁーって思ってたんやで？」
「で、でもっ」
廉「まあ、直ぐには返事はいいや。でも、絶対後悔させへんからな。俺なら。」
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彩音「永瀬廉はA狙いか。」
「そんなわけーーーー、ないよね？」
彩音「いやー、本気っぽかったけど？で、Aはどうなの？永瀬廉。」
「ないないないっ、考えたこともない…」
彩音「なら考えて？」
「どーしよう、彩音ーーっ」
彩音「その、先輩よりはいいんじゃない？」
「そうかな、？」
彩音「だってその人、好きな人いるのにAのこと抱きしめてきたんでしょ？、」
「そうだけど、…」
彩音「まー永瀬廉も謎だけどねっ、」
「もー、彩音楽しんでるでしょーっ。」
彩音「今日の部活の時、先輩に聞いてみれば？」
「…うん。」
先輩に好きな人がいてもいいって言ったのは私。
私なのに……いざ相手が分かると
急に現実が押し寄せてくる気がする…
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作者名：さーや | 作成日時：2018年9月10日 8時
