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「・・・突然の予想外すぎるデレ、モモちゃん対応出来ません・・・」
『デレのつもりはなかったんだけど・・・』

むしろドッキリに近い気分だったのだけど。

崩れるようにソファの背に顔を沈めてる百。

耳が赤い。
かわいい。

私はソファに座って、背もたれにある百の頭を撫でる。
頬が緩む。
幸せな時間・・・に浸ってたら急に百が顔を上げたから、ビクッとして手を引っ込めた。

「今日泊まっていい?」
『うん』
「じゃあさ、今日貰った花の入浴剤、早速使ってみない!?」

うん?
聞き間違いかな。
それとも言い間違いかな。
自分が使いたいなら普通、使ってみたいって言うよね?

『私は今日は使わなくていいから、百が使いたいなら使っていいよ。後で感想聞かせ・・・』
「一緒に入ろうって言ってんの、わかるでしょ!?」
『じゃあ私も使うから、別々でもいいでしょ』
「さっきデレたのに、もうツンなの!?切り替え早いよ!?」
『私はほぼ、別々に入るって言ってますが!』

勢いのある会話の後、百がピタッと止まる。

「・・・そういやそうだった・・・」

への字口になったかと思えば、すぐに口角が上がる百。

「まあでも今日が一緒だったって良いよね!ほら!」

るんるんと声が聞こえそうな足取りの百が寝室に行く。
すぐに寝る用のスウェットを2人分持ってこられた。
今日貰ったバラの花束・・・という名の入浴剤を手に取ってスウェットの上に乗せたかと思うと、何も持ってない方の手で私の手首を軽く取られて、足は当然のように脱衣所へ。

『一緒に入るって言ってない・・・』
「お湯入れた?」
『うん、沸かした』
「じゃあさ?Aが湯船入ってからオレ入るんでもいいから、呼んで?」

ぐぅ、可愛くにっこり笑ったって、言うとおりになんてしてあげないんだからね!?

・・・・・・って強く思ったけど・・・

チャポーンと湯船に入る。
花びらの入浴剤は数枚既に浮かんでる。

・・・さて。
私が素直に呼ぶと思ってるのかな百。
どっちでもいいと思ってるか。

でも今日の百、妬いたりすることが多かったしなあ。
このバラの花も、入浴剤だしお祝いの意味で貰ったけど、私が貰う時顔色悪かったし。
ってことは呼んだほうが喜んでくれることは確かだ。

うーんと考えながら浮かんでる花びらを持ってチャポチャポ揺らす。

『・・・ん?』

手元に違和感。
それを見てパアッと笑顔になる。

すぐにシャワーヘッドを手に取った。

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作者名:miz | 作成日時:2021年7月3日 9時

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