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ノックの後にガチャッとドアが開いて、天を先頭にTRIGGERが顔を出した。
八乙女パパもカオルちゃんもいる。

「お待たせしました」
「なんだ、先食ってなかったのか」

がっくんがIDOLiSH7の方を見て言った言葉に、いや主役を差し置いて食べれないよと言いたくなったけど、そうちゃんの態度を思い出してサプライズなのかもと思って黙ってた。

「最近じゃもうこの人数では中々集まれねえんだ。こういう時位待たせろって」

ヤマさんが笑みを浮かべてながら、がっくんと龍ちゃん用にビールを注いでる。
私も立ち上がって天に何飲むか聞くと、自分でやるよとお礼を言われた。

やっぱりサプライズなのかも?

TRIGGERは私の隣に順に座って、全員でお疲れ様と乾杯だけして各々食事する。

「やりぃ、王様プリン見っけ」

食事もちゃんと食べつつ冷蔵庫から王様プリンを手に取るたまちゃん。
デザートじゃない?まあいつもだけど。

『そういや、王様プリン買った所で月雲了が働いてたわ』

「あら、まだ続いて・・・いえ、それで何かされたりしましたか?」

ミナ、まだ続いてたんですねって言おうとしなかった?
安定の笑顔で。

まあ百が言うには飽き性だから、続いてるのは珍しいっちゃ珍しいか。

『ううん。私が気づく前から逃げてた。その後他の店員さんに引きずり出されてたけど』
「「ブッ・・・」」
「了さんでもさすがに顔合わせ辛いのか?」

笑いそうになってるのか、飲み物を吹き出しそうになるハルとトウマ。
トラが引きつりながら首を傾げた。

「じゃあ何かされたわけじゃないんだね。良かった」

私の隣に座ってる天が、ホッとしたように柔らかい表情で息を吐いた。
私は逆に、電子レンジを持ち上げたそうちゃんを思い出して微妙な面持ちになる。

『どっちかって言うと、そうちゃんがしたかな・・・』
「逢坂もいたのか」
「逢坂さんは何をされたんですか?」

ミナからは純粋な質問、という風に聞こえるのに、そうちゃんの黒い部分というか突拍子もない部分はわかってそうな所は、さすが占いを得意としてるだけあるって感じがする。

窺うように近くに座ってるそうちゃんに目をやると同時に、背後から声がした。

「そーちゃん、なんかやったの?」

振り返ると、たまちゃんがプリンを食べるスプーンを口にしながらこっちを見ている。
そうちゃんが照れたように笑いながら口を開いた。

「ちょっと電子レンジを落とそうとしただけだよ」

聞いていた人ほとんどが真っ青になった。

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作者名:miz | 作成日時:2021年7月3日 9時

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