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瑠璃さんと別れて帰る。
今日しなきゃいけない家事を一通り終えた頃、窓に夕日が射したのを見て目を細めると同時にインターホンが鳴った。

今度は誰・・・

『百・・・。どうぞ〜』

エントランスを開けて少しすると、お邪魔しまーす!と言いながら合鍵で百が入ってきた。
タオルで口元と手を拭いてる百に声をかける。

『お疲れさま。ご飯うちで食べる?』
「いいの!?食べる!あ、でもまだ食べるのには早いし、作るときは手伝う!」
『うん、ありがとう』

笑顔で答える百と一緒にリビングへ入った。

「っていうかさ!姉ちゃん、突然ここに来たんじゃない!?A、姉ちゃんと出かけるとか言ってなかったしさ。迷惑かけなかった!?」

驚きを含めたような顔で勢いよく聞いてくる百に、今日の瑠璃さんを思い出して、ふっと笑った。

『うん、突然来た。寝てたから焦った〜』
「うわ、めっちゃ迷惑かけてんじゃん!ごめん」
『いや、放っとけば1日ぐうたらしてたと思うから、いい気分転換にもなったし良かったよ』

言ってから、何か飲む?って聞くと、いつもの!って返ってくる。
ももりんとアイスティーをそれぞれグラスに注いで、キッチンのカウンターに置いた。

百がいる方へ移動して、お互いに椅子で飲んでいると百がスマホをポケットから出す。

瑠璃さん、送ったって言ってたもんなあ・・・なんか言われるんだろうなあ・・・
カラードレスは送らなかったらしいけど。
そういや何でカラードレスだけ送らなかったんだろ??

「これ!送られてきた時ビビった!めっちゃ綺麗じゃん!」

百が突き出したスマホ画面には、今日最初に着た白のウェディングドレス姿の私。
ウィッグもありますよって嬉しそうに被せてきた担当さんを思い出す。

『ブライダル雑誌の衣装貸し出してくれるショップあるでしょ?そこだったんだよね、今日連れてかれた所。担当さんもいて、待ってる間暇だろうから雑誌の撮影の練習だと思ってどうですか?って言われて』
「あ、そうなの!?姉ちゃんが悪ノリして着させられたんだと思ってた」
『・・・まあ、あながち、間違いではない・・・』

苦笑いすると、百も、やっぱり?と苦笑い。

『でも楽しかったよ。終わってから一緒に食事して帰ってきた』
「わー、姉ちゃん今頃ベッドでジタバタ萌えてそう・・・」
『あはは、可愛いよね、瑠璃さん』
「そお?普通だよ、普通。Aのが何倍も可愛い!」
『どこが・・・っと・・・』

言いかけて手で口を抑えた。

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作者名:miz | 作成日時:2021年7月3日 9時

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