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怪獣パジャマ 2 ページ32

百の家に買ったものを置いて、しまう。

『久々に来たけど・・・みっちゃんといおりんが片付けたの?キレイにしたね。』

「オレだと思わないんだね。」

『思って欲しいなら普段からさー・・・』
「そうだけど!でも一緒に洗濯物畳んだし、ちゃんとしまった!」

へえ。

胸張って言う百は、明らかに褒めて!!って全開で言ってる様で、かわいい。
手を頭にやれば、ちょっとかがんでくれる。

『えらいえらい。頑張ったね。』

「へへへ。」

【何、このかわいい人!25歳でいいの!?】

かと思えば、ギューッと抱きついてくる。
それもかわいいなあと思いながら、私の胸の位置にある百の頭を撫でてると、スリスリしてくる。

かわい・・・ん?何か違う気がする。
胸にある左手は何。

『百、離れて。そろそろ仕事行こう。』

「えー?イヤだー。」

イヤだ!?

ググッと両手で力を入れて、百の頭を離す。

「もうちょっと!昨日、出来なか・・・っ」

ペチンと軽く頭を叩く。
百が頭を押さえた。

「もう!叩くときはピコピコハンマーで!」
『そんなん常に持ち歩いてるか!!』

鞄を持って玄関へ行くと百が慌てて追いかけてきた。

「あ、忘れてたんだけど、Aの合鍵、しばらく一織に貸してあげてくれない?」

『ああ、そっか。私あんまり来ないもんね。いいよ。』

合鍵を百に渡すついでに、今日買ったろっぷちゃんの食玩も置いといて貰う。

「今日後で来るの?」

『いや、来ないよ。怪獣パジャマの所にでも置いといて。2人にでもあげて。』

喜びに打ちひしがれる、いおりんが思い浮かぶ。

「A用じゃないの?分かった。」

『じゃあ先に行くね。・・・百、カツラ取らないとね?』

笑って言うと、しまった!と大急ぎでカツラを戻しに行ってる。
笑いながら行ってきますと言ってドアノブに手をかけると、待って!と呼び止められた。

「今日、楽パパんとこ行くんだ。」

『分かったの?バラす人達。』

「ある程度ね。まだ全員ではないと思うけど。」

『ふーん・・・そうか。』

意外と色んな事が、早く進んでる?
それとも私が手を加えたせいで、他に何かあるか。
でなきゃ元々こういうものか。

ポンと私の頭に百の手が置かれて、百がフッと笑った。

「難しそうな顔してる。」

『そりゃ・・・』

百の顔がそのまま近づいてきて、唇が重なった。

「行ってらっしゃいのキス。」

『あ・・・うん。行ってきます。』

「オレもすぐ行くけど。」

笑いあって、百の家を後にした。

ゴシップ 〜百side〜→←怪獣パジャマ



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作者名:miz | 作成日時:2019年5月16日 5時

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